エス・イー・エス、太陽電池製造装置事業展開で昭和真空とプラズマCVDのOEM契約を締結
太陽電池製造装置事業における事業展開に関するお知らせ
エス・イー・エス株式会社は、太陽電池製造装置の一部であるテクスチャリング装置及び洗浄エッチング装置の製造・販売を行ってまいりましたが、この度、シリコン結晶系太陽電池セルの製造に必要なプラズマCVDのOEM調達に関する契約を株式会社昭和真空(本社神奈川県相模原市)との間で締結をすることとなり、エス・イー・エス ブランドでのフルターンキー(一括製造ライン)での太陽電池製造装置事業の展開に向けて前進いたしましたのでお知らせいたします。
記
化石エネルギーに変わる次世代の代替エネルギーの最主力候補として太陽電池に大きな関心が寄せられております。中でもシリコン結晶系の太陽電池は、その変換効率の高さと経済性に優れていることから現在主流の技術となっており、市場規模としても全体の9割程度を占めるにまで至っております。
シリコンの太陽電池セルは、ウェーハの表面にテクスチャリング処理*1 等をした後に、拡散、洗浄を経て反射防止膜を形成し、電極形成を行うという工程で製造されておりますが、このうち当社では、テクスチャリング処理工程向けの装置とウエット洗浄装置を既に製造販売しており、国内の太陽電池の有力メーカー及び台湾企業向けに同装置の販売を行っております。
しかし、台湾や中国あるいは韓国における太陽電池メーカーからは、装置単品での納入のみならずフルターンキーでの装置の導入ニーズも高く今後の販売拡大を考えるとフルターンキーベースでの製造ラインの一括販売は不可欠です。
当社は、この程、株式会社昭和真空(神奈川県相模原市)とOEM契約を結び同社からプラズマCVD装置の供給を受けることとなりました。それにより、太陽電池の製造工程の中でもっとも重要となるテクスチャリング装置、洗浄装置及びCVD装置を自社ブランドで保有することとなり、フルターンキーでの製造ラインの一括販売に一歩近づいたことになります。
なお、太陽電池の製造装置業界は、現段階ではようやく市場が出来つつあるような状態であり、その規模は半導体製造装置に比してまだまだ小さなものではありますが、クリーンなエネルギーとしての太陽電池への期待は極めて高いものとなっています。当社としても、今年度中にはその他装置に関するパートナー企業と各種協力関係を築き、来年度よりフルターンキーでの販売を開始することで、初年度60億円程度の売上を目指します。
*1 テクスチャリング処理
シリコンウェーハの表面に凹凸をつけて、光の反射率を低減し変換効率を向上させるための処理。
以 上
(株)昭和真空の概要
1.設立:1953年8月
2.代表者:代表取締役社長 小俣邦正
3.本社所在地:〒229-1124 神奈川県相模原市田名3062-10
4.資本金:2,176,978,000円
5.従業員数:190名
以 上