富士フイルム、国内主要工場の省エネ・CO2排出削減目標を新たに設定
富士フイルムが推進する地球温暖化対策
国内主要工場の省エネ・CO2排出削減目標を新たに設定
~2012年度に対1990年度実績でエネルギー原単位30%・CO2原単位40%改善~
富士フイルム株式会社(社長:古森 重隆)は、自社ならびに傘下の生産子会社を含めた事業グループの主要化学系6工場(*1)の省エネ・CO2排出削減について、大幅に引き上げた新たな目標を設定しました。
これまで、富士フイルムは環境施策の目標の一つとして、「2010年度に対1990年度実績でエネルギー原単位を10%、加えてCO2原単位を20%改善」と設定し、天然ガスの導入やコージェネレーションなど省エネルギー設備の導入、また省エネを目的とした工程改善、エネルギーフロー図による工程の熱解析などを積極的に推進してきました。 その結果、現時点でエネルギー原単位15%強、CO2原単位25%強(対1990年度実績)と、2010年度に設定した改善目標を大きく超えて達成できる見通しとなりました。
今回、6工場における今後の事業規模拡大に伴う増産計画、ならびに地球温暖化対策の観点から、さらに高いレベルの目標設定が必要であると判断し、新たに「2012年度に対1990年度実績でエネルギー原単位を30%、CO2原単位を40%改善」と大幅に目標を引き上げます。
このチャレンジングな目標を達成するために、
(1)地球温暖化対策推進委員会を新設
地球温暖化対策の最高意思決定機関として、製造部門、生産技術部門、物流部門、総務部門など各組織を管掌するそれぞれの執行役員をメンバーとした「地球温暖化対策推進委員会」を新設しました。主要6工場を中心に、それ以外にも生産拠点、物流部門、本社部門(オフィス)、研究部門などの組織が夫々個別の目標と省エネ組織を作り、そこでの活動を上記推進委員会で報告、討議して、次への活動展開をはかります。
(2)エネルギー使用量の「見える化」の徹底
従来の省エネ設備の導入や、工程改善、エネルギーフロー図による工程の熱解析などに加え、建屋別・工程別のエネルギー使用量について詳細にデータ取得できる体制を整え、製造工程のより詳細なエネルギー分析を進めます。エネルギー使用の「見える化」を徹底的に行い、効果の高い対策を拡大して展開します。
(3)スタッフ居住エリアの省エネ・従業員の家族への啓発活動
研究所や本社、および各工場の事務棟などスタッフ居住エリアの隅々までエネルギー削減策を進めます。また、従業員の家族への啓発活動も今まで以上に積極的に展開します。
富士フイルムは今後も地球温暖化対策として、新エネルギー(太陽光発電など)による電力の利用や、省エネ化を実現する新たな生産設備の開発、生産工程のエネルギーロス削減を目指した徹底的な改善活動など、一歩先行した様々な取組みを行い、21世紀の地球にとって最重要課題である“持続可能な発展”に積極的に貢献していきます。
*1: 神奈川工場(小田原サイト)、神奈川工場(足柄サイト)、富士宮工場、吉田南工場 及び富士フイルムオプトマテリアルズ、富士フイルム九州。これら6工場で国内CO2排出量の80%を占める。