インテージ、「メンズビューティー市場の動向」調査結果を発表
メンズビューティー市場の動向
~10代・20代を中心に男性化粧品市場は拡大傾向~
マーケティングリサーチ最大手の株式会社インテージ(本社 東京都千代田区、代表取締役社長:田下憲雄)は、男性用化粧品(注1)の動向とその背景分析について、同社のパネル調査サーピス(SRI(*))2002年~2006年のデータ、および消費者パネル調査・パーソナルアイ(PE(**))2006年のデータをもとに、男性用化粧品の動向とその背景分析についてまとめた。
(注1:スキンケア、シェービング関連を中心とした顔周りカテゴリー。ヘアケア、デオドラントは除いている)
■分析者:マーケット・アナリスト 茜ヶ久保佳子(あかねがくぼ けいこ)<株式会社インテージ パネルリサーチ部>
ここ数年の男性用化粧品の市場拡大は、10代・20代を中心とした肌を美しく、清潔にする目的をもった洗顔やスキンケアカテゴリーの拡大によるものであった。
今後の成長要因としては、外観にこだわる若い男性を飽きさせずに購入につなげていく一方、中高年男性の美意識と商品コンセプトがどう合致し、購入につなげられるのかによるのではないか。例えば、過去の女性用化粧品から需要が拡大したパックや油とり紙のブームのように、現在の女性化粧品市場でもてはやされているアンチエイジング対応商品が中高年男性にスキンケアとして広がっていく動きがあれば、さらなる拡大が予想される市場だといえよう。
・男性化粧品の中でシェービング関連は縮小傾向、スキンケア、洗顔、洗顔+ボディシートは拡大傾向
・2005年以降の市場拡大の要因は、10~20代向けの皮脂コントロール機能のあるスキンケア商品ラインのヒットと推測される
・男性化粧品の購入層は20代が中心
・カテゴリー別の購入率は、シェービング関連は中高年、洗顔、洗顔+ボディシート、スキンケアは10代、20代が高い
【(*)SRI(全国小売店パネル調査)】
GMS、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、ホームセンター等、国内の主要な小売店の業態を網羅する約5,000 店舗を対象としたパネル調査(同一対象を継続的に追跡し時系列を把握する調査)。POSデータなど小売店頭での販売動向に関するデイリーのデータを収集・分析し、「どの商品が、いつ、どこで、どのような店舗で、いくつ、いくらで、販売されたのか」というマーケティング戦略に不可欠な情報を提供するサービス。食品・日用雑貨品など大手消費財メーカーのほとんどに提供されている。
【(**)PE(消費世帯パネル調査)】
personal eye(パーソナルアイ)は、インテージの消費者パネルノウハウと、最新のITを融合させた次世代型消費者パネル調査。当社開発の小型バーコードスキャナーを使うことで、従来の家庭内消費だけではなく、清涼飲料や菓子など、家庭外(オフィス・学校・出先など)での購買行動が捕捉できる。調査対象は男女個人で、OL・サラリーマン・学生など多彩なユーザープロファイルをカバーしているため、パーソナルユース商品の購買行動分析ができる。
<男性用化粧品の市場動向>
(※ 関連資料を参照してください。)