日本百貨店協会、7月の全国百貨店売上高概況を発表
●全国百貨店 ・ 売上高概況
平成19年7月 全国百貨店売上高概況
I. 概況
1.売上高総額 7,227億円余
2.前年同月比 -4.3%(店舗数調整後/2か月ぶりマイナス)
3.調査対象百貨店 94社 278店 (平成19年6月対比±0店)
4.総店舗面積 6,757,146m2 (前年同月比:-0.8%)
5.総従業員数 95,069人 (前年同月比:6.5%)
6.3か月移動平均値 12-2月 -0.6%、1-3月 -0.1%、2-4月 -0.5%、
3-5月 -1.1%、4-6月 1.2%、5-7月 -0.1%
[参考]平成18年7月の売上高増減率は-1.5%(店舗数調整後)
【7月売上の特徴】
2か月ぶりの前年同月比マイナスとなった。
梅雨明けの遅れた7月は全国的に曇りや雨の日が多く、気温も低めに推移したことから、衣料品を中心とした夏物商材の動きは鈍く、中元の後半戦も伸び悩んだ。また、7月中旬の三連休に台風が直撃したこと、中越沖地震の発生が消費心理を冷やしたこと、7月最終日曜日に参議院選挙が行われたこと、前年に比べて土曜日が1日減少したことなど、様々なマイナス要素が重なり、セールや文化催事等の集客に大きく影響した。
さらに、売上比率の高い夏のクリアランスセール開始日が6月最終日に移行したため、その反動減があったことなども、7月の売上減少傾向を増幅させている。
なお、上記セール初日効果を平準化するため、6月(5.5%)と7月(-4.3%)2か月間の全国売上を合算した上で前年同期比を見ると、トータルではプラス0.1%となる。
【要因】
(1) 天候 : 気象庁発表「7月の天候」の特徴は以下のとおり(一部抜粋)
◇ 太平洋高気圧の張り出しが弱く、梅雨前線が停滞したため曇りや雨の日が多かった。また、台風4号が13日から15日にかけて九州から本州南岸を通過したため太平洋側を中心に大雨となった。気温は、中旬を中心に寒気の影響を受けやすかったことから、北日本から西日本にかけて低かった。
(2) 営業日数増減 31.0日(前年同月比±0日)
(3) 土・日・祝日の合計 10日( 〃 土曜日1日減)
(4) 入店客数増減(回答店舗数で見る傾向値/前年同月比)
1.増加した:20店、2.変化なし:37店、3.減少した:90店、4.不明:46店
(5) 7月歳時記(夏祭り/七夕・花火大会等、新暦お盆、夏休み)の売上(同上)
1.増加した:8店、2.変化なし:81店、3.減少した:17店、4.不明:87店
(6) 翌月売上見通し(回答店舗数で見る傾向値)
1.増加する:19店、2.変化なし:102店、3.減少する:21店、4.不明:51店
●全国百貨店 売上高速報2007年07月
* 関連資料 参照
II. 地区別の動き
1.10都市売上動向 -3.9%(店舗数調整後/2か月ぶりマイナス)
2.10都市以外の地区売上動向 -4.9%( 〃 /2か月ぶりマイナス)
【地区別売上前年比の寄与度とトレンド】
* 関連資料 参照
(注)北海道、東北、中国、 九州については、2006年1月からそれぞれ札幌、仙台、広島、福岡を10都市に移行したため(2005年までは6大都市)、連続性の観点から2007年からのトレンドとした。
III. 商品別の動き
主要5品目では、プラスは家庭用品、マイナスは衣料品、身のまわり品、雑貨、食料品。化粧品・菓子は前年比較を開始して以来7か月連続プラス。また、家具・その他家庭用品・生鮮食品がプラスとなった。
【商品別売上前年比の寄与度とトレンド】
* 関連資料 参照