丸紅、医療機関向け医療材料販売とSPD受託事業を子会社「MHP」に移管
医療機関向け医療材料販売・SPD受託事業の本格展開について
丸紅株式会社(以下「丸紅」)は、医療機関向け医療材料販売およびSPD(物品管理業務)受託事業を本格的に展開することを目的に丸紅で実施している同販売および受託事業を100%子会社である丸紅ホスピタルパートナーズ株式会社(以下「MHP」)に移管することと致しました。
医療機関を取り巻く環境は、国民医療費の増加抑制政策等により、更なる経営改善が求められる状況にあり、丸紅グループとして、今後も拡大が見込まれる医療機関向け支援事業の一環として、既存事業者との差別化を図りながら医療材料販売事業への本格展開を図るべく準備を進めて参りました。
具体的には、丸紅グループでは、過去2年に亘り、丸紅物流株式会社の子会社のMDIロジ株式会社にて、医療機関向けSPD受託業務を行う一方、丸紅においても医療機関向けに、従来取扱いが難しかった手術関連の高額医療材料等を含む医療材料全般のコスト削減や院内業務フローの改善等のコンサルティング機能の強化およびノウハウの蓄積を図りつつ医療材料販売及びSPD受託事業の取組みを進め、これに並行しグループ内の事業の効率化・顧客サービスの更なる向上を図るべく、事業・ノウハウの集約・一元化の検討を進めておりました。
2006年12月には、MDIロジをMHPに改組し、丸紅の100%子会社化するとともに増資(資本金190百万円)により同社財務体制を強化、また、専門人員の採用を含む管理・サービス体制の整備を進めて参りました。この度、MHPにおける諸準備が整ったことから、本年9月より丸紅からの事業移管を順次進めるとともに、新規案件を積極的に受注し、同事業の本格的な拡大を図ることとしたものです。
丸紅およびMHPは、現在、計5病院(丸紅4病院、MHP1病院、病床数計2,753床)向けに医療材料販売・SPD受託業務(売上高:計年間約50億円)を行っております。
今後、MHPが丸紅より業務を引継ぐとともに、新規案件を積極的に受注し、これら顧客病院に対し、医療材料全般に亘る院内の部署別・患者別等の徹底的な消費データ分析によるコスト削減や院内業務フローの改善コンサルティングサービスを継続的に提供していく他、医療機関が年度予算等で行う医療機器の更新に係わるコンサルティング・販売業務も合せて行うことにより、2007年度には100億円の売上を見込んでおります。
なお、丸紅では、今後も医療機関の新築・移転時の各種事前コンサルティング業務や医療機器の取纏め販売業務を継続して行う他、医療機関の経営支援コンサルティングやファイナンス事業も立上げており、MHPとの連携により丸紅グループとして医療機関向けに開院前~開院後に至るまでの総合的な物販・サービス事業の強化・拡大を進めていく所存です。
以 上
<丸紅ホスピタルパートナーズ株式会社概要>
会社名:丸紅ホスピタルパートナーズ株式会社
所在地:東京都千代田区神田錦町3-11千洋ビル4F
資本金:190百万円
代表者:渡辺亮一
業務内容:医療材料等の販売及び物品管理・医療機器販売