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ニュースリリースのリリースコンテナ第二倉庫

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2025'02.03.Mon
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2007'11.08.Thu

J.D.パワー、「2007年米国自動車耐久品質調査」結果を発表

米国耐久品質調査のブランド別ランキングで、ビュイックとレクサスがトップに

2007年米国自動車耐久品質調査(VDS)


 CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関である株式会社J.D.パワーアジア・パシフィック(本社:東京都港区、略称:J.D.パワー、代表取締役会長兼社長:J.D.パワー4世)は、2007年米国自動車耐久品質調査(Vehicle Dependability Study、略称VDS)の結果を発表した。

 当調査は新車購入後3年が経過した時点での車の耐久品質について調べるもので、車両性能分野別に「走行性能分野」、「エンジン分野」、「トランスミッション分野」など9つのカテゴリーについて、実際に経験した不具合をユーザーに指摘してもらう。今年は2004年型車を新車から乗っている乗用車およびライト・トラックのユーザーを対象に、2007年1月から4月にかけて郵送調査を実施し、53,000人以上から回答を得た。

 VDSスコアは100台当たりの不具合指摘件数によって算出され、スコアが低いほど耐久品質が高いと判断する(単位はPP100:Problems per 100 Vehicles)。


◆耐久品質が高い車は下取り価格と中古車価格が高くなる◆

 ブランド別ランキングでは、ビュイックとレクサスが145PPTのスコアで第1位にランクされた。レクサスは昨年まで12年連続で単独1位だったが、今回はビュイックが肩を並べた。第3位はキャデラック、第4位はマーキュリー、第5位はホンダだった。

 当調査の責任者であるJ.D.パワー・アンド・アソシエイツ(J.D.パワーアジア・パシフィックの米国本社)のディレクター、ニール・オッデスは「今年の調査ではビュイック、ホンダ、マーキュリーのノンプレミアム3ブランドが5位以内に入り、中でもビュイックはレクサスと並んでトップに立った。このことからわかるように、いまや米国の消費者は耐久性の高い車を多様な価格帯から選ぶことできる。耐久品質の高い車を入手するために、必ずしも高い金額を支払う必要はなくなっている」と述べている。

 セグメント別ランキングでは、レクサスが最多の5セグメントで第1位にランクされた。1位になったモデルはGS300/GS430、GX470、LS430、LX470、SC430である。次に1位のセグメント数が多かったのはトヨタで、4セグメントでトップに立った。該当モデルはRAV4、セコイア、タコマ、タンドラだった。2セグメントでトップとなったのはフォード、ホンダ、オールズモービルで、フォードはクラウン・ビクトリアとマスタング(同率1位)、ホンダはシビックとS2000、オールズモービルはブラバダとシルエットが第1位となった。他には、ビュイック、シボレー、インフィニティ、マツダ、サイオンが1セグメントで第1位になっている。

 昨年と比較して最も改善していたブランドはハマーで、スコアは今年も業界平均以下ではあるものの、昨年から65PP100改善していた。

 耐久品質の高いモデルは耐久品質の低いモデルと比較して、新車購入後3年目の下取り価格が最高で15%高いことがわかった。このことは中古車として販売する際の中古車価格を高めることにつながる。また下取り価格の低下の速度も耐久品質の低い車より緩やかだ。その結果、耐久品質の高いモデルは下取り価格がより高く、中古車価格もより高まることになる。さらに耐久品質の高いモデルは、製品寿命中2~3回再販することが可能となるため、自動車メーカーや販売店にとって重要な資産となりうる。

 たとえばサブ・コンパクトカー・セグメントにおいて207PP100でトップとなったサイオンxAの新車購入後3年目の平均下取り価格は新車の際の取引価格の71%で、これは業界平均の56%に比べて非常に高い。サイオンxAの2004年モデルでは、新車の際の平均取引価格の14,939ドルが3年後の中古車価格では10,607ドルとなっている。
 これを仮に業界平均比率で計算すると8,366ドルにとどまる。

 「耐久品質の高い車を生産することによって自動車メーカーは多くの便益を得ることできる。中古車価格が高まる、品質保証費用を軽減できる、中古車としての再販の機会が増えることに加えて、ユーザーの満足度および知人への推奨意向や再購入意向も高めることが特に可能となる。そのためにもメーカーは初期品質や魅力度が高い新車を市場投入することが重要となる。初期品質や魅力度が高いモデルは製品寿命の後期においても非常に高い耐久品質を示す傾向があるからだ」(オッデス)
 
 今年の調査では、新車保有者の約65%が部品交換を必要とする不具合を経験していることがわかった。新車購入後の3年間で部品交換を経験した人は、部品交換の必要のなかった人に比べて顧客満足度が大幅に下がる。交換した部品がトランスミッションのような重要なものだった人やブレーキパッドのようにそれほど重要な部品ではなくても頻繁に交換する必要のあった人の場合は、満足度はさらに低くなる。部品の不具合やそれに伴う満足度の低下は、顧客ロイヤルティの低下を招くことがある。さらに、どの程度長く車を保有するつもりかを尋ねたところ、不具合があっても部品交換の必要がなかった人に比べて部品交換を経験した人では、その期間が1年短かった。

 「不具合の中でも特に部品交換が必要なものを経験した人は、現在保有しているモデルを再購入あるいは知人へ推奨する可能性が低い傾向にある。部品の不具合は結果として車両に対する顧客視点の知覚品質に影響を与えることになる。自動車メーカーは部品会社と密接に連携し品質を改善することによって、顧客のロイヤルティを高めることが可能となる」(オッデス)。

*当報道用資料のオリジナル(英語)は米国で発表済みです。
*J.D.パワーが結果を発表する調査はすべてJ.D.パワーが第三者機関として自主企画により実施したものです。


<株式会社J.D.パワーアジア・パシフィックについて>
 当社は米国J.D.パワー・アンド・アソシエイツの日本を含むアジア地域でのビジネスの拠点として1990年に設立された。自動車業界を始めコンピューター、通信関連、OA機器、サービス産業、金融など様々な業界において顧客満足に関する調査やコンサルティングを実施している。ISO9001およびプライバシーマーク取得。会社概要や提供サービスなどの詳細は当社ウェブサイトwww.jdpower.co.jpまで。


<J.D.パワー・アンド・アソシエイツについて>
 ザ・マグロウヒル・カンパニーズの一部門であるJ.D.パワー・アンド・アソシエイツ(本社:米国カリフォルニア州ウェストレイク・ビレッジ)は、マーケティング・リサーチ、生産・販売予測、コンサルティング、教育・トレーニングおよび顧客満足度調査を実施している国際的な情報サービス企業である。数百万人の消費者からの回答をもとに品質や顧客満足度に関する調査を毎年行なっている。ISO9001取得。


<ザ・マグロウヒル・カンパニーズについて>
 1888年に設立されたザ・マグロウヒル・カンパニーズ(NYSE:MHP)は、スタンダード&プアーズ、マグロウヒル・エデュケーション、ビジネスウィーク、J.D.パワー・アンド・アソシエイツなどを通じて金融サービス、教育、ビジネスに関する情報を提供している国際的な情報サービス企業である。世界40カ国に280カ所以上の拠点を有し、2006年の売上高は63億ドルにのぼる。詳細はウェブサイトwww.mcgraw-hill.comまで。

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