丸紅、カザフスタン共和国ウラン鉱山プロジェクトに関する株式を東芝に譲渡
カザフスタン共和国ウラン鉱山プロジェクトに関する株式を株式会社東芝へ譲渡する件
丸紅株式会社(以下「丸紅」)は本日、カザフスタン共和国のウラン鉱山開発・生産プロジェクトに係わる会社の丸紅持分55%のうち、22.5%を株式会社東芝(以下「東芝」)に譲渡することで東芝と合意に達しました。
本プロジェクトは、カザフスタン共和国の国有原子燃料会社であるカザトムプロム社(以下「KAP社」)が出資するキズルクム社(Kyzylkum LLP)とバイケン-U社(Baiken-U LLP)が南カザフスタンのハラサン鉱山1および2鉱区を新規に開発するもので、丸紅は本年、東京電力株式会社、中部電力株式会社、東北電力株式会社と共にキズルクム社およびバイケン-U社を間接的に保有する会社の株式を共同で取得しています。同鉱山は、本年よりウラン試験生産を開始し、2014年以降年間5,000トンのウランを生産する予定であり、そのうち2,000トン分について日本側株主が引取り権を有しています(所有比率:丸紅 55%、東京電力 30%、中部電力 10%、東北電力 5%)。
このウラン鉱山権益確保は、本年4月の甘利経済産業大臣率いる官民合同ミッションの際に、甘利大臣とマシモフ カザフスタン共和国首相との間で署名された原子力の平和利用に関する両国の協力に関する共同声明を具体化するための一つの柱として位置づけられています。両国政府による共同声明に引き続き、日本側株主(丸紅、東京電力、中部電力、東北電力)とKAP社との間で本プロジェクトの円滑な運営と広範な原子力分野での相互協力を目指した協力協定も締結しています。
両国政府間で締結された共同声明およびKAP社との協力協定の精神に基づき、さらに本プロジェクトの長期安定的運営との観点から、此度、丸紅持分のうち22.5%の株式を東芝に譲渡することにいたしました。先行株主である東京電力、中部電力、東北電力に加え、東芝を本プロジェクトのメンバーに迎えましたが、今後もプロジェクトリーダーとして本プロジェクトの円滑かつ長期安定的推進に最善を尽くして参ります。
本株式譲渡契約を契機として、丸紅はプロジェクトの運営に関する協力のみならず幅広い原子力分野での協力について今後東芝と協議を行っていく予定です。
(所有比率:丸紅 32.5%、東京電力 30%、東芝22.5%、中部電力10%、東北電力 5%)
以 上