横河電機、無線ICタグで作業員動向など把握する安全支援システムを発売
無線ICタグを応用して遠隔地から作業者の位置や姿勢、移動速度まで把握
安全支援システム「ASTREA(アストレア) PM100」を発売
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:海堀 周造)は、加速度センサを内蔵した無線ICタグを利用して、工場や大規模施設、病院や老人福祉施設などで作業員、患者、入所者などの動向を把握し、安全確保を支援する安全支援システム「ASTREA PM100」を開発、本日発売しますのでお知らせします。
「ASTREA PM100」は、作業員、患者等の安全管理対象者一人ひとりが無線ICタグを装着、安全管理区域内に配した基地局で信号を受信することで、対象者の状態を監視・記録するシステムです。独自に開発した加速度センサ内蔵の無線ICタグにより、個人の位置の把握はもとより、姿勢(立っているか、倒れているか)や移動速度(止まっているか、歩いているか、走っているか)も把握することが出来ます。緊急時には自動で警報を発し、管理者に対応を促します。
これにより、万が一急病や事故が発生した場合にも迅速に救援を行うことができます。
■開発の背景
グローバル競争の激化からコスト削減を進めるため、現代の工場は省人化を追及しています。工場などで製造装置の運転や保守に関わる作業員は、少人数で広大なエリアを担当する例が増えています。大型公共施設やトンネルなどの大規模構築物においても、保守要員は人目の届きにくい場所で作業しています。
このような場所で作業員が万一急病になったり事故に遭遇したりするなど不測の事態が発生した場合には、早期に発見し、救援することが重要になってきます。
また、病院や老人福祉施設では、看護者の目の届かないトイレなどでの容態急変や深夜の徘徊などを早期に発見する仕組みが求められています。
■製品の特長
1.作業者の安全を遠隔地で確認
一人作業の工場内、深夜の巡回パトロール、大規模構築物などの人目が届きにくい場所で、「誰が」、「どこで」、「安全に作業しているか」を管理できます。病院や老人福祉施設などでは、患者や入所者の動き、姿勢などから容態の急変や徘徊を早期に発見できます。
さらに、当社の入退管理システム「ASTREA AM1000」や映像監視システムと容易に統合でき、より安全・安心な作業環境を提供することが可能です。
2.小型センサタグで
腰に装着するセンサタグは名刺大の小型サイズなので、作業者に負担をかけません。転倒など緊急時には自動で警報を発し、監視システムのオペレータに迅速な対応を促します。また、緊急通報ボタンによる手動発報も可能です。
3.ニーズに合わせて最適なシステムを構築
分散型アーキテクチャにより、サーバ1台あたり最大500個のセンサタグを管理できます。お客様のニーズに応じて、小規模システムから大規模システムまで、最適なコストパフォーマンスで構築可能です。
【 主な市場 】
各種工場、大型公共施設やトンネルなどの構築物、病院などの安全管理
【 用 途 】
・自動化が進んだ工場での一人作業、深夜の巡回パトロール、点検坑内作業での安全確保支援
・病院・老人福祉施設などでの徘徊、急病検知
【 販売目標 】
2007年度 10システム
2008年度 50システム
以 上