シャープと大阪大学、環境配慮型次世代生産技術の共同研究に合意
大阪大学大学院工学研究科とシャープが
環境配慮型次世代生産技術の共同研究に合意
大阪大学大学院工学研究科(所在地:大阪府吹田市、研究科長:豊田政男)とシャープ株式会社(所在地:大阪市阿倍野区、社長:山幹雄、以下シャープ)は、液晶と太陽電池等のモノづくりを革新する環境配慮型次世代生産技術に関する共同研究講座を設置し、省資源でかつ省エネルギーのクリーンなモノづくりに貢献する基盤技術の確立を目指すことで合意いたしました。
世界的に環境問題がクローズアップされる中、薄型で低消費電力が特長の液晶ディスプレイや、太陽光でクリーンな電力を発電する太陽電池は、更なる性能向上とコスト力の強化により、引き続き旺盛な需要に支えられ、飛躍的な市場拡大が見込まれています。一方、こうした“デバイス技術の革新”や、シャープ亀山工場(所在地:三重県亀山市)に代表される環境配慮型の生産体制の構築に加え、今後はモノづくりの現場から環境に配慮する “生産技術の革新”への関心が一層高まってまいります。
これに対し、最先端のモノづくり技術と評価計測技術を有する大阪大学大学院工学研究科と、独自技術の強みを活かし、液晶と太陽電池の市場を開拓してきたシャープは、本年4月に共同研究講座を設置、その後、具体的な取り組みテーマを検討し、『水で処理するクリーンな洗浄プロセス』と『省資源で省エネルギーな薄膜形成技術』に関する環境に配慮した次世代生産技術の確立を目指すことで合意いたしました。
今後、両者は互いの英知を結集し、産学連携の絆を一層強め、21世紀の環境社会にふさわしいモノづくりを追求してまいります。
<合意した取り組みテーマ>
・ 合意内容 : 『水で処理するクリーンな洗浄プロセス』と『省資源で省エネルギーな薄膜形成技術』
・ 合意時期 : 2007年8月24日
<共同研究講座の設置について>
・ 講座名 : 電子デバイス生産技術共同研究講座
・ テーマ : 液晶と太陽電池等のモノづくりを革新する環境配慮型次世代生産技術に係る基盤技術の研究開発
・ 設置場所 : 大阪大学大学院工学研究科 附属超精密科学研究センター
(センター長:渡部平司)
・ 期間 : 2007年4月1日~2009年3月31日(2年間)
・ 運営予算 : 総額1億円
・ 講座教員 : 計12名(大阪大学---6 名、シャープ---6名)