凸版印刷、超極薄紙を使用したダイレクトメール用パンフレットを発売
超極薄紙でより多くの情報が盛り込める『超極薄紙DMパンフレット』を販売開始
~製造工程で無駄を減らし、省資源に貢献~
凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立直樹、以下 凸版印刷)は、超極薄紙を使用したダイレクトメール(以下DM)用パンフレット『超極薄紙DMパンフレット』を商品開発しました。
8月15日より、本格的に販売を開始、金融業界を中心として、キャンペーンや宣伝広告に力を入れている流通業界などに幅広く販売を展開していきます。
『超極薄紙DMパンフレット』は、大きく3つの特長があります。
◆超極薄紙対応で、4色印刷もできる
超極薄紙(20g/m2・25g/m2・33g/m2)とは、軽量用紙(40g/m2)(※1)をさらに薄くした紙で、超極薄でありながら高不透明で、かつ鮮明な印刷ができます。
超極薄紙は一般的に、辞書や約款などに使われており、これまでモノクロ、もしくは2色のみの対応でしたが、『超極薄紙DMパンフレット』は、精度の高い4色印刷ができるため、印刷物としての用途が拡大、DM用パンフレットなど汎用性の高いツールでの用途展開が可能になりました。サイズは、A4からA5変形まで対応可能です。
◆多くの情報量をコンパクトに収録
これまでの主なDM用パンフレットに使用されている用紙(56g/m2)と比べると超極薄紙を使用した場合、同じ郵便料金でも3~5倍のページ数を確保でき、多くの情報量が盛り込めるようになります。
◆省資源・リサイクル適性に優れ、環境にやさしい
また、リデュースをキーワードに商品開発された『超極薄紙DMパンフレット』は、用紙の総重量を軽減することによって、省資源に貢献しています。
総重量の軽減だけでなく、製造工程における効果的な紙とりによって、一般的なDM用パンフレットのサイズ「210×100mm」の場合、使用用紙面積を24%削減、紙の使用量を軽減します。
そのほか、針金を使わないのり綴じ「グルー綴じ」を採用しており、紙を綴じている液体のりは、有害物質を出さず、リサイクル性に優れています。
●画像:超極薄紙を使った『超極薄紙DMパンフレット』/図:環境への負荷軽減参考図
(※ 関連資料を参照してください。)
<背景>
・ダイレクトメール市場は、緩やかではありますが増加傾向にあります。米国では、1人あたりのダイレクトメール受け取り通数は、日本の約7倍にあたり、日本でも今後さらに需要が拡大していくと考えられています。
・2007年9月より金融庁より施行される「金融商品取引法」により、金融機関はこれまで以上に、投資家に対して金融商品の説明やリスク度合いを正確にわかりやすく行うことが求められます。投資家に対して提供する情報量が増えれば、郵送コストも余分に発生するため、金融機関では情報量を増やしてもコストが維持できる対策が必要とされます。
<売上目標>
2007年度 1億2千万円
2008年度 3億円
2009年度 6億円
<今後の予定>
凸版印刷では今後、8月15日より本格稼動する、国内有数のダイレクトメール生産新拠点「羽村情報センター」、「朝霞証券工場」「坂戸工場」を連携させ、お客様へ効率的・効果的な「トッパンDMソリューション」を展開していきます。
※1 軽量用紙
JIS(JISP0001)の基準では軽量用紙とは40g/m2未満と定義されています。
一般的には紙厚約50μm以下の洋紙といわれてます。
(※ 画像、図は関連資料を参照してください。)