極洋、あきんどスシローとユニゾンとの３社で業務・資本提携
業務資本提携について
弊社は、平成１９年８月２７日開催の取締役会において、弊社、株式会社あきんどスシロー（以下、「あきんどスシロー」といいます）及び、ユニゾン・キャピタル・グループ（以下、「ユニゾン」といいます。）の三者による業務資本提携について決議いたしましたので、お知らせいたします。
記
１．本提携の目的
弊社グループは水産商事、加工食品、物流サービス及び漁労事業を中心として事業展開しておりますが、市況の変動に影響されにくく、且つ収益性の高い加工食品事業を今後重点的に強化すべき分野として認識しております。特に競争力を有するタイ、中国など海外における水産加工事業に対しては従来より経営資源を集中的に投入してきており、ほぼ計画どおり生産拠点の整備が進捗しております。
一方近年、欧米・ＢＲＩＣＳなどの新興国において水産物に対する需要が急速に拡大しており、弊社としてはこれらの地域を水産物の消費市場としても捉え、早急に供給体制の整備を行なうため、欧州、米国及び中国などで販売拠点の整備も行なっております。
弊社は以上のごとく、加工品、特に水産加工品の強化、海外戦略の強化を重要な経営課題として取り組んでおります。
本提携先であるあきんどスシローは弊社にとり、同社の創業時より取引のある、寿司種商材の重要且つ大口の販売先であり、従来より商品開発などで協力体制をとってまいりました。今般、同社が回転寿司チェーンの更なる拡大を目的とした中期経営計画を発表したことを受け弊社としましても、本提携により従来以上に同社との関係を強化し、海外展開、商材開発などの分野で同社の更なる成長に協力することにより、弊社の海外事業の強化、新商品の開発力の強化などのシナジー効果を期待しております。
２．業務提携の内容
（１） 海外展開を含めた総合的協力体制確立の検討
あきんどスシローの海外店舗展開、弊社の冷凍寿司事業の拡充等の海外展開を含めた総合的協力体制確立の検討を行ないます。
[１]海外店舗展開
国内回転すし市場は、競争の激化や少子高齢化を受け、将来的にはある程度の市場飽和が想定されます。かかる経営環境において、弊社はあきんどスシローの今後の成長戦略として、中長期的な回転すし店舗の海外展開に協力します。具体的には、海外出店に当って、魚介類の調達、物流、及び店舗開発等において、弊社のノウハウの提供を検討する予定です。
[２]弊社冷凍寿司事業の拡充
現在、弊社が進めているタイの合弁会社から欧米市場向けの冷凍寿司の製造・販売において、あきんどスシローが冷凍寿司のメニュー開発の協力を行なう予定です。一方、あきんどスシローは当該冷凍寿司事業を通じて海外寿司市場に関するノウハウを蓄積して、今後の回転すし店舗の海外展開において活用する予定です。
（２） 食材の共同開発の検討
あきんどスシローにおける魚介類等の消費データの情報を共有することにより、弊社があきんどスシローに対し、より消費者のニーズに合致した水産品を供給できる様、食材の共同開発の検討を行ないます。また、このような取組みを通じて、あきんどスシローとの関係を強化し、魚介類の安定的な供給を図ります。
（３） 役員の派遣
弊社はあきんどスシローとの関係強化のため、下記「３．資本提携の内容」に基づき、弊社があきんどスシロー株式を取得した場合、社外取締役１名の派遣を行う予定です。
３．資本提携の内容
あきんどスシローの中期経営計画に沿って同社事業の発展・拡大を実現し、企業価値及び株主価値を高めていくために必要な資金を調達するとともに、本提携をより実効性のあるものとし、当事者間の信頼関係を一層強固なものとするために、ユニゾンが運営するファンドが、あきんどスシローの普通株式１，１７２，０００株を第三者割当により取得する予定です。ユニゾンが取得した１，１７２，０００株のうち数％（増資後の同社発行済普通株式数の１％弱程度の見込み）につき、今後弊社が取得する予定ですが、具体的な時期及び株数については今後ユニゾン及び極洋の間で協議の上、決定する予定です。
４．提携先の概要
（１） 商号 株式会社あきんどスシロー
（２） 代表者 代表取締役社長矢三圭史
（３） 本店所在地 大阪府吹田市江坂町二丁目１番１１号
（４） 設立年月日 昭和５９年１０月２３日
（５） 主な事業の内容 回転すしレストラン「スシロー」「あきんど」の経営
（６） 決算期 ９月
（７） 売上高 ５１，０９８百万円（平成１８年９月期）
（８） 従業員数 ５８０名（平成１９年３月末現在）
（９） 資本金の額 １，５５６百万円（平成１９年３月末現在）
（１０）発行済株式総数 ５，３３５，５００株（平成１９年３月末現在）
（１１）主要株主及び持株比率（平成１９年３月末現在）
（株）ゼンショー １，４５１千株（２７．２１％）
清水義雄 １，２１１千株（２２．７１％）
日本トラスティー・サービス信託銀行（株）（信託口） ３８４千株（ ７．２０％）
日本マスタートラスト信託銀行（株）（信託口） ３１２千株（ ５．８６％）
資産管理サービス信託銀行（株）（信託口） １３３千株（ ２．４９％）
住友生命保険相互会社（特別勘定） １１４千株（ ２．１４％）
（１２） 当社との関係 寿司種製品の販売を行っております
５．業績への影響の見通し
本提携が当期業績に与える影響は軽微である見込みです。
以上