2007/11/07 ネットワーク送信における権利処理問題と法的実務

著作権法改正や裁判例において示された判示内容を体系的にとらえ、こうした問題点が解決されるべき指針を理解し、また特にＩＰマルチキャスト放送等のネットワーク送信に関する権利処理の問題を取り上げて理解することを目的としています。



本文：
講義項目
１.　パッケージ型、ノン・パッケージ型及び集客型の各ビジネスと権利付与の仕組み
　　　(1) 各ビジネスにおいて、禁止権がどう働くか
　　　(2) 利用と使用
　　　(3) 著作権ビジネスの担い手と著作隣接権の枠組み
２.　パッケージ型ビジネスと複製権
　　　(1) 複製権と譲渡権、頒布権の性格とゲームソフトの中古市場の問題
３.　ノン・パッケージ型ビジネスと公衆送信権
　　　(1) 放送と通信の融合の問題
　　　(2) 放送・有線放送と自動公衆送信の異同
　　　(3) IPマルチキャスト放送等のネットワーク送信に関する権利処理
　　　(4) テレビ番組の2 次利用の問題
４.　著作物性と保護範囲
　　　(1) 写真、動映像著作物、動画著作物及び映画著作物の異同と保護範囲
　　　(2) インターフェイス、プログラム及びデータベースの著作物性と保護範囲
５.　侵害の成否と過失論
　　　(1) 侵害に関するクリエーター、一般の事業会社、出版社及び放送局の各責任
　　　　　（どこまでも行こう事件）
６.　侵害者の範囲
　　　(1) 利用者層の拡大
　　　　　（職業的利用者から一般大衆へ）と権利の効率的救済の問題
　　　(2) 差止請求の対象は、なぜ直接侵害者に限定されるのか
　　　　　（ファイルローグ事件、ヒットワン事件、録画ネット事件、選撮見録事件、まねきＴＶ事件）
７.　関 連 質 疑 応 答
８.　名 刺 交 換 会
講師及び参加者間での名刺交換会を実施いたします

講義・Q＆A等はご参加された方だけのものでございます。
録音・録画・撮影・伝送システム等の使用は、固くお断りいたします。

講　師 さくら共同法律事務所 弁護士 　荒竹　純一　氏
＜略歴＞
昭和58年3月 慶應義塾大学法学部卒業
昭和61年4月 東京弁護士会に登録　さくら共同法律事務所入所
平成　3年4月 さくら共同法律事務所のパートナーとなる
平成　6年7月 ニューヨーク市コロンビア大学ロースクールに留学
平成　7年5月 同大学ロースクールから修士号(LL.M.) を受ける
　　　　　　　　　その後同大学ロ