日商エレクトロニクス、米社製のWiMAXチップのOEM販売を開始
日商エレ、米RedDot Wireless社製WiMAXチップを販売開始
~ WiMAXと WiFi の異なる2つの無線方式を一つのチップに集約 ~
日商エレクトロニクス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:辻孝夫、東証一部:9865、以下日商エレ)はWiMAX用半導体の開発を行うRedDot Wireless(レッドドットワイヤレス) Inc.(本社:米国カリフォルニア州、CEO:Shinh Mo(シン・モー)、以下RDW社)と代理店契約を締結し、同社のWiMAXチップのOEM販売を3月より開始いたしました。
WiMAX(Mobile WiMAX)は、時速120km以上の高速移動体に対し、最大75Mbpsの高速データ通信を可能にするブロードバンド・ワイヤレスネットワーク技術として注目されています。韓国の規格であるWiBROに続き、米国等でもWiMAXによるワイヤレスネットワークアクセスサービスの事業展開が行なわれています。日本においても、2.5GHz帯の電波を用いたBWA(ブロードバンド・ワイヤレス・アクセス)事業が計画され、本年度に事業者が決定される予定で、今後はBWAビジネスが加速されることが予想されます。
この様な背景の中、日商エレはWiMAXチップの開発で先行するRDW社と代理店契約を締結。ユビキタスワイヤレス環境構築に伴い、さらなる変革、展開が期待されるデジタル端末の重要なネットワーク部品として、電子部品OEM販売ビジネスユニットにWiMAX チップを新たに加えました。
RDW社のWiMAX チップは、WiMAXと WiFiの異なる2つの無線方式を一つのチップに集約した業界で類を見ない通信チップであり、以下の特徴があります。
・ WiMAXと WiFiの両規格に準拠するため、一つのチップで無線LANと無線MAN(都市規模のネットワーク)での利用が可能
・ Hardwired ASIC(ハードウェアに組み込まれた特定用途用集積回路)により、マイコンを内蔵したWiMAXチップに比べて低消費電力を実現
・ 2~6GHzプログラマブルSoft Radio RF(高周波)チップのため、全世界仕様に対応
・ X-Mobility技術により、高速移動体へ安定通信が可能
なお、日商エレではPCカード、通信モジュール、アンテナメーカーをはじめ、PC、携帯電話、PDA、カーナビメーカー等のデジタル端末市場に対し、初年度3億円の販売を計画しています。
以上