沖電気、10ギガビットROSA型光受信モジュール2機種をサンプル提供開始
10ギガビット光伝送用受信モジュールを商品化、サンプル提供を開始
OKIはMAN(メトロポリタンエリアネットワーク)や高速LAN(ローカルエリアネットワーク)を構築する小型トランシーバXFP(10Gbit/s small Form-factor Pluggable)(注1)に準拠したXMD-MSA(10Gbit/s Miniature Device Multi Source Agreement)(注2)に対応したROSA(Receiver Optical Sub Assembly)(注3)型光受信モジュール2機種を開発しました。本日よりサンプル提供を開始します。
【 開発の背景と特長 】
近年、インターネット人口やインターネットを使った業務の急激な増大に伴い、画像や映像の配信もインターネットを使用する機会が増えています。それにともなう伝送容量拡大に対応するため、長距離幹線系や大都市の中距離伝送区間には、10ギガビット(注4)光伝送の業界標準規格であるXFPなどに準拠した光送受信器が採用されつつあります。また既存設備を活用しつつ容易に光伝送機能を拡充させるため、小型で光ファイバーケーブルの脱着が簡単である、レセプタクル型の受信モジュールが求められています。
これまで当社は、広く普及している表面実装型10ギガビット光レシーバに関するMSAに準拠する光レシーバモジュールを販売してきましたが、今後急速に普及が見込まれるXFPに準拠したXMD-MSAに対応したROSA型受信モジュールを新たに開発し、商品化し全世界へむけてサンプル販売を開始しました。
【 今後の展開 】
OKIは本日からのサンプル供給開始をきっかけに、光伝送機器への採用を増やし07年度中の販売数量を、2機種合わせて6万台を見込みます。また、本年3月27日(火)~29日(木)、米国カリフォルニア州アナハイム市にて開催されるthe Optical Fiber Communication Conference & Exposition and the National Fiber Optic Engineers Conference (OFC/NFOEC2007)( http://www.ofcnfoec.org/ )で、併設の展示会場のOKIブース(#3351)において10ギガビットROSA型受信モジュールに関する展示と説明が行われます。
【 販売計画 】
1.10G-PIN-ROSA(OD8643R)
サンプル価格:15,000円(税抜)
出荷時期:本日より供給開始
販売目標:2007年度 5万台
2.10G-APD-ROSA(OF3643R)
サンプル価格:35,000円(税抜)
出荷時期:本日より供給開始
販売目標:2007年度 1万台
【 主な仕様 】
1.OD8643R
伝送速度:10Gbps
最小受光感度:-20dBm(注5)
トランスインピーダンス:1.4KΩ(differential)
2.OF3643R
伝送速度:10Gbps
最小受光感度:-27dBm
トランスインピーダンス:1.4KΩ(differential)
【 用語解説 】
注1:XFP
SONET、SDH、ファイバチャンネル、イーサーネットなどの伝送規格を同じ形態で実現することを目的に、光通信関連メーカーが参加して制定した10Gbps光送受信器の標準規格。他の光送受信器標準規格に比べて小型で低消費電力である。
注2:XMD-MSA
XFPが規定する光送受信器に搭載しうる光デバイスの機械的、電気的なインターフェースを統一した業界標準規格。XFPに搭載可能な外形寸法と、電気的インターフェースにフレキシブル基板を採用したことが特徴である。
注3:ROSA
小型トランシーバへの実装に最適な小型化を実現した受信用デバイスで、ROSA(Receiver Optical Sub Assembly)という。
注4:Gbps
1秒間に10億個のデジタル符号を伝送できる通信速度。
注5:dBm
1ミリ(0.001)ワットを0dBmとして、光の強度を絶対値として表す。
※沖電気工業株式会社は、グローバルに認知される成長企業を目指し、通称を「OKI」とします。
※本文に記載されている会社名、製品名は一般に各社の商標または登録商標です。
※各リリースの記載内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
◆ 本件に関するお客様からのお問い合わせ先
オプティカル・コンポーネント・カンパニー 営業部
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