gooリサーチ、「住まい」に関する調査結果を発表
gooリサーチ結果 (No.146)
「住まい」に関する調査結果
~住居はライフスタイルを実現する重要要素、郊外から都心近郊への引越ニーズが高まる~
インターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」(*1)を共同で提供するNTTレゾナント株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:和才 博美)と株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:田中 將介)は、1都6県在住の「gooリサーチ」登録モニターを対象に「住まい」に関する調査を実施しました。
今回の調査結果より、都心の高額賃貸・分譲マンションに対する高所得者層及び高年齢者層の需要が高まっている傾向が見受けられます。有効回答者数2,159名のうち、64.6%が現状の住環境に対して満足している一方で、引っ越ししたいと考える人も45.6%と約半数を占めています。現在の居住地との比較では、郊外から都心近郊のより便利なところに引っ越ししたいとの意向が強いことが明らかとなり、都心回帰の意向の高さがうかがえます。
<総括>
有効回答者2,159名のうち、64.6%が現在の住環境に対して満足を示す結果となりました。一方、引っ越しを考えたいとする回答が約半数を占めており、現在の住居ロケーションに対する不満として挙げられている交通・ショッピングの利便性や、文化・教養へのアクセス等の課題を解決する手段としてのニーズの高さがうかがえます。
また、引っ越し意向者が望む居住エリアとして、都心エリア13.6%、都心近郊エリア54.9%、郊外エリア29.5%の割合となっており、現在の居住エリアと比較をした場合、都心回帰への傾向が見て取れます。さらに、引っ越し意向者が望む住居形態については、一戸建て家屋が37.4%と最も高くなっていますが、年齢層別でみると、若年層においては賃貸マンション・アパートの割合が高く、高年齢になるに従って分譲マンション・アパート、一戸建て家屋のウェイトが高まっていることが分かります。
さらに、住居形態選択のポイントは自分のライフスタイルを実現するためとの回答が6割以上を占め、ライフスタイルと住居環境の関係では、インテリアなどの室内環境よりも主にロケーションが大きく影響するとの意見が約半数を占めていることから、住まいに対する意識として、「ライフスタイル」、「住居形態」、「ロケーション」の3つの要素が密接な関係にあるといえます。
<調査結果のポイント>
(1)現在の住環境に満足している層は64.6%。
満足している要因として、交通の利便性、地元への愛着、ショッピングの利便性などが多い一方、不満要因については、ショッピングの不便さ、交通の不便さに加え、文化・教養へのアクセスの不満が多い。
(2)今後引っ越したいと考えている意向者は半数弱。都心近郊で交通の利便性と自然環境が両立している場所に対するニーズが高い。
相対的に都心近郊へのアクセスの改善に対するニーズが高い傾向にあり、現在の住環境への不満要因と考え合わせると、交通・ショッピングの利便性の改善、文化・教養へのアクセスの向上を求めていることが分かる。
(3)都心の高級分譲・賃貸マンションへのニーズは高額所得者、高年齢者層で高い。
引っ越し意向者が希望する住居形態は、一戸建て家屋が最も多く、次いで、賃貸マンション・アパート、分譲マンション・アパートと続く。都心の高額マンションへのニーズは高所得者層及び高年齢者層に見受けられる。
(4)住居は自分のライフスタイルを実現するためとの意見が6割以上、そのためにロケーションを主に重視する意見が約半数。
住居形態選択のポイントとしてはコスト面、セキュリテイの安心性などを大きく上回って61.5%の人が「自分の望むライフスタイル実現のため」を挙げている。ライフスタイルと住居環境については、ロケーションを重視する人が46.5%と約半数を占める。
《 補足 》
(*1)【 gooリサーチ 】 http://research.goo.ne.jp/
ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントと、日本のリーディングシンクタンクである三菱総研の調査企画力、コンサルティング力が融合した、高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。携帯電話でアンケートに答える 「gooリサーチ・モバイル」モニター(6.0万人)、キーパーソンのビジネスマンを中心とする「gooリサーチ・ビジネス」モニター(3.9万人)、団塊世代・シニア層、ならびに若年層を中心とした郵送調査手法で回答する「郵送調査専属モニター」(3.5万人)を含め、106万人の登録モニターを擁し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、様々な市場調査ニーズに対応しています。(モニターの人数はいずれもH19年1月現在)