日本百貨店協会、12月の東京地区百貨店売上高概況を発表
東京地区百貨店・売上高概況
東京地区百貨店売上高 12月
【 概 況 】
●3か月連続の前年割れ
店頭中心に改装効果や催事効果等もみられたが、気温が高めに推移したことや前年の高い伸びの反動から冬物衣料の動きが鈍化したこと、外商需要等に伸び悩みがみられたこと等から3か月連続の前年割れとなった。
・調査対象百貨店 13社 28店
・売上高総額 2,165億円余
・前年同月比 -3.1%
・最近の3か月移動平均値(前年同期比)の推移は、4-6月-1.0%、5-7月-1.4%、6-8月-1.7%、7-9月-0.4%、8-10月-0.2%、9-11月-0.1%、10-12月-1.8%となった。
【 主要品目の動き 】
●主要5品目すべてマイナス
衣料品は前月より水準を落とし3か月連続のマイナスとなり、身のまわり品、雑貨も再びマイナスとなった。食料品は2か月連続、家庭用品は7か月連続のマイナスとなった。
衣料品は、暖冬の影響や前年の高い伸びの反動の影響で冬物衣料の動きが鈍く、マイナス3.7%となった。
・婦人服関係は、ワンピースに引き続き動きがみられたがコート等冬物衣料の動きが全般に鈍く、マイナス4.4%となった。
・紳士服関係は、コートやスーツ、ジャケットの動きが鈍く、マイナス2.0%と前月に続きマイナスとなった。
・子供服関係は防寒衣料等の動きが鈍く、またその他衣料は引き続き低調であった。
身のまわり品は、婦人靴やハンドバッグ等に動きがみられたものの前年の反動もあり、マイナス2.6%と再び前年割れとなった。
雑貨は、化粧品や宝飾・貴金属等に引き続き動きがみられたが、外販需要の減退から、マイナス5.4%と再びマイナスとなった。
家庭用品は、その他家庭用品が9か月連続のプラスと動きがみられたが、家具、家電は低調で、全体ではマイナス2.6%と引き続き前年割れとなった。
食料品は、クリスマスケーキ、おせち等に動きがみられたが、歳暮ギフトがやや伸び悩み、マイナス1.8%と前月に引き続き前年割れとなった。