アセロス、「Bluetooth 2.1+EDR」をサポートするワンチップ・ソリューションを発表
無線LANのアセロス、ブルートゥース市場に参入
「Bluetooth 2.1+EDR」をサポートする
パソコン向けのワンチップ・ソリューション「AR3011」を発表
アセロス・コミュニケーションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長、鎌田 純一、以下、アセロス)は本日、ブルートゥース市場への参入を表明し、同社初のブルートゥース・チップ「AR3011」を発表しました。AR3011は、メモリ(SRAM)などを内蔵するワンチップ・ソリューションで、2月に発表が予定されているブルートゥースの新規格「Bluetooth 2.1+EDR」を業界で初めてサポートします。パソコン向けに予め最適化されているほか、新規格に対応したことで、セキュリティ、消費電力、使いやすさを向上したブルートゥース搭載パソコンの開発が容易になります。
業界では、無線LANの機能を利用してブルートゥースのプロトコルを送信する取組みも始まっており、今後、ブルートゥースと無線LANの組合せが一般的になることが想定されます。アセロスでは、無線LANで培った経験とパソコンメーカとの強固な関係を活かし、企業向けノートパソコンから低価格デスクトップ機種まで、パソコンへのブルートゥースの導入を促進し、イーサネットとUSBのように互いに補完できる関係をブルートゥースと無線LANで実現したい考えです。
【 AR3011の特徴 】
*業界で最も小型、低コスト
・標準のデジタルCMOSプロセス(0.13μ)、6×6mmのQFNパッケージを採用
・アセロスの無線LANと一緒に使用する場合、Mini PCI Expressカードの半分の大きさに収めることができる
*低電力
・アセロスの低電力型の無線プラットフォーム「ROCm」を採用
・システムとソフトウェアを分割し、それぞれをオン・オフできる革新的な技術を採用
*外付け部品が少ない
・SRAM、USB2.0インタフェース、1.2Vの電圧レギュレータ(2個)、32ビットCPUを内蔵
・バランと高周波整合回路が不要
・回路構成をパソコン向けに最適化したため、競合製品と比較して外付け部品を60%削減(必要な外付け部品は6個のみ)
*無線LANとの共存、複数のブルートゥース機器との同時使用が可能
・2、3、4の時分割多重(TDM)をサポート
*パソコンメーカの開発を簡素化
・マイクロソフト社の「Windows(r) Vista(r)」をサポート
・各種ブルートゥース・プロファイルとソフトウェアを提供
【 ブルートゥース市場とBluetooth 2.1+EDRについて 】
ブルートゥースは、既存のマウス、キーボード、ヘッドセットといった製品に加え、現在日本でも携帯電話やデジタルカメラに応用が広がりつつあります。調査会社のIMSリサーチ社によると、2006年は31%のノートパソコンにブルートゥースが搭載され、この数字は、2011年には74%に届くと予想されています。またデスクトップパソコンでは、ブルートゥースのコストが低くなるにつれ、今後同様の動きが期待されています(注)。
Bluetooth 2.1+EDRは、2004年に公開された2.0+EDRと比較して、主にセキュリティ、消費電力、使いやすさを向上する次の要素が含まれます。
* Secure Simple Pairing(安全で簡単なペアリング)- セキュリティを強化しながら、機器のペアリングを容易にする
*Encryption Pause and Resume(暗号化の一時停止と再開)- 暗号化されていないデータの送信を防ぎ、暗号鍵を定期的にアップデートすることで、接続中のセキュリティを強化する
*Extended Inquiry Response(応答フレームの拡張)- 接続前により優れたデバイスのフィルタを行う
*Sniff Subrating(スニッフ・サブレーティング)- スニッフィングあるいは低電力モード時の機器の消費電力を削減し、バッテリの寿命を延ばす
AR3011は、2007年第1四半期に出荷が開始される予定です。詳細は、こちらからご覧いただけます。http://www.atheros.com/pt/AR3011.htm(英語)
注:IMS Research, ”The Worldwide Market for Bluetooth,” September 2006
【 アセロス・コミュニケーションズについて 】
アセロス・コミュニケーションズ(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO:クレイグ・バラット、Nasdaq:ATHR)は、無線通信機器向けの半導体システム・ソリューション開発において市場をリードしています。無線システムに対する経験と各種スキル(高性能高周波設計、ミックスド・シグナル、半導体のデジタル設計等)のすべてを注入して、低コストの標準CMOSプロセスで製造可能な高集積チップセットを開発しています。
アセロスの技術は、PCやネットワーク機器の有力メーカなどに採用されています。詳細は、http://www.atheros.comをご覧ください。
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