日本オラクル、CRMアプリケーション最新版「Siebel CRM Release 8」を発表
オラクル、「Siebel」のCRMアプリケーション最新版を発表
~メジャーリリースとなるオラクルの「Siebel 8」、
顧客との相互関係における優れた有用性とインテリジェンスを提供し、CRMプロセスを簡素化~
2007年1月31日ニューヨーク発 ―― オラクルは本日、6つの大陸で24時間にわたり開催したグローバルのイベント「Applications Unlimited」において、オラクルの「Siebel CRM Release 8」の提供開始を発表しました。最新版では、顧客との接触時にリアルタイムのインサイト(洞察)を提供し、より優れた情報に基づく決定によって収益拡大を促進することで、顧客主導型のビジネス変革を実現します。オラクルの「Applications Unlimited」プログラムの一環として提供される「Siebel 8」は、複数の展開オプション、容易な管理、低コストの連携によってユーザーに優れた所有体験を提供します。
RabobankのCRM担当プログラムCIO、トイネ・ストラートフ(Toine Straathof)氏は次のように述べています。「オラクルのApplications Unlimitedプログラムの下で、Siebelアプリケーションに対する当行のこれまでの投資が保護されることに安心感を抱いています。Siebel 8が持つ完全にSOA対応のCRMプラットフォームとタスクベースのユーザー・インタフェースにより、当行はCRM関連の目標を達成するとともに、顧客ニーズの変化に迅速に対応できるようになります」
■使いやすいCRM、オープン規格に基づく連携
「Oracle Fusion Middleware」対応の認証を受けている「Siebel 8」は、SOA(サービス指向アーキテクチャ)と、煩雑な設定を必要としないWebサービス・ベースの連携を包括的にサポートします。このため、「Siebel」を他のアプリケーションやサービスに容易に組み込むことができ、Webベースのアプリケーション開発がこれまで以上に加速されます。さらに、「Siebel 8」では「IBM WebSphere」、「BEA WebLogic」、「SQL Server 2005」、「IBM DB2」を含めてオラクル以外の技術にも引き続き対応し、これまでのIT投資を保護するともに、特定のベンダーに縛られることはありません。
Linuxに対するオラクルの取り組みに基づき「Siebel 8」も初めてLinuxに対応し、強力でありながらよりコストの低い選択肢を提供しています。「Siebel」の技術に加え、Linuxオペレーティングシステムのサポートについてもオラクルを選択することにより、ユーザーにはオラクルの「Unbreakable Linux」サポート・プログラム( http://www.oracle.com/linux/ )のメリットが提供されます。Linuxに対するオラクルのサポート拡大は、ユーザーの総所有コスト(TCO)削減、業界のオープン規格のサポート、顧客の主要ニーズへの対応に対するオラクルの継続的な取り組みを示したものです。
ユーザービリティの向上をはじめ、「Siebel 8」には、以下のような機能強化が施されています。
・「Siebel」のタスクベースのユーザー・インタフェース-ビジネス・プロセスの自動化をユーザーとの接触点にまで拡張します。初心者や時々使用するユーザーの生産性を高めるため、不慣れなタスクを実行するときにはガイドが提供されます。また、ベテラン・ユーザーは、複数のタスクをシームレスに切り替えることができます。
・ビジネス・プロセスをリアルタイムで変更-コーディングの不要な宣言型、およびドラッグ・アンド・ドロップ環境を使用することで、実際の業務に携わる人々は、ビジネス・ルールやプロセスの作成、変更を完全にリアルタイムで行うことができます。
・新しく強化された検索機能-CRMアプリケーションの内外で情報を検索できることにより、ユーザービリティと顧客関連情報検索を強化し、エンドユーザーの生産性を高めます。オラクルの包括的スタンドアローンの検索エンジン「Oracle Secure Enterprise Search 10g」が「Siebel 8」に同梱されています。また、「Siebel 8」の新しい強化された検索機能はWebサービスによって実装されており、顧客が選択するサードパーティー製エンタープライズ検索エンジンと容易に連携させることができます。
・Webサービスのサポート拡大-標準化されたSOA対応の方法を提供することで、複数の事業分野、技術、データ保管先にわたる、複数のアプリケーションにまたがったビジネス・プロセスを構築します。「Siebel 8」はクリティカルなCRMビジネス・プロセスとコンポーネントのために、事前構築済みで高度な拡張性を持つ最新のWebサービスを提供します。
・先進的な導入管理-「Siebel」の導入とアップグレードを簡素化することにより、時間、コスト、複雑さを低減します。
業界特化型のイノベーションを継続した「Siebel」アプリケーション群「Siebel 8」では、「Siebel Sales」、「Siebel Enterprise Marketing」、「Siebel Customer Order Management」、「Siebel Contact Center and Service」、「Siebel Universal Customer Master」、「Siebel Self Service and eBilling」アプリケーション群に広範な強化が加えられ、「Siebel CRM」の優れた業界特化型のCRMソリューションをよりいっそう発展させています。例えば、「Siebel Universal Customer Master」は新しいビジネス・ルール・エンジンを活用し、プライバシー管理に関する柔軟なアプローチをとっています。「Siebel 8」は公共機関、通信、公益事業、ライフサイエンス、金融サービス、保険、製造、ハイテク、自動車、一般消費財など、包括的な業界特化型ソリューションを提供しています。例えば、公共機関のユーザーは、「Siebel CRM Release 8」に含まれる「Siebel Offense Management」と「Siebel Incident Management」を使用し、政府規制に基づいてインシデントの作成、監視、エスカレーションを行い、証拠の入力と管理を行うことができます。
IDCのアナリスト、メアリー・ウォードリー(Mary Wardley)氏は次のように述べています。「今日の市場で競争力を維持したいと考える企業にとって必要なのは、より情報に基づいた決定を行い、顧客からの要求の変化に対応し、すべてのチャンネルを通じて一貫した顧客体験を提供することのできる仕組みです。「Siebel 8」の提供を通じ、オラクルはより円滑な管理機能、より柔軟でユーザー・フレンドリーなインタフェース、標準準拠の統合、「Siebel CRM」製品群の新たな強化を実現し、こうした要求に応えています」
オラクルのCRM製品担当シニア・バイスプレジデント、エド・アボ(Ed Abbo)は次のように述べています。「『Siebel 8』は、次世代の『Transformational CRM』(顧客の変化に合わせて対応可能なCRM)の進化に対するオラクルの継続的な取り組みに基づいて構築されています。今回のリリースでは、すべての分野で比類のないユーザービリティが提供され、ビジネスの適合性という概念が再定義されました。また、これはオラクルの『Applications Unlimited』プログラムによる大きなマイルストーンの1つでもあります」
●オラクルについて
オラクルは世界最大の企業向けソフトウェア会社です。オラクルに関するより詳しい情報は、http://www.oracle.comをご覧ください。
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