三井化学、タイのTPP社とポリプロピレン製造技術ライセンス契約を締結
タイ TPP社向けポリプロピレン製造技術ライセンス契約締結について
当社(社長:藤吉 建二)は、タイ・サイアムセメントグループのSCG Chemicals Co., Ltd.(SCGケミカル社:旧CCC社、以下「SCGCh」社。社長:Mr. Cholanat Yanaranop)傘下のThai Polypropylene Co., Ltd.(タイポリプロピレン社:以下「TPP社」。社長:Mr. Sommai Sirilertsombat)と、同社のポリプロピレン製造No.3プラント向け技術ライセンス契約を2007年1月31日に締結致しました。本プラントは、SCGCh社が計画を進めているNo.2クラッカープロジェクトの主力誘導品プラントのひとつです。
< 技術ライセンスの概要 >
1.ライセンス対象技術
当社保有のポリプロピレン(*)製造技術「ハイポールII法」
*:自動車部品、包装材料等の素材として利用される樹脂(以下「PP」)
2.対象プラント
TPP社PP製造No.3プラント(生産能力:年産40万トン)
3.プラント建設地
タイ国 ラヨン県
4.プラント完工
2010年中(予定)
当社はTPP社に対してNo.1プラント、No.2プラントのライセンスを既に実施しております。No.3プラントは、当社大阪工場で稼動中の最新鋭プロセス(年産30万トン)をベースとした世界最大級の年産40万トンプラントであり、これにより同社の総PP生産能力は年産72万トンとなります。
今回のTPP社による当社技術の採用は、自動車部品等高度な物性要求にも対応できる高い技術力が評価されたことによるものです。SCGCh社は、年産40万トンの高密度ポリエチレンプラントの建設も計画しており、これにも当社スラリー法ポリエチレン製造技術の採用が決定しています〔SCGCh社傘下のThai Polyethylene Co., Ltd.(タイポリエチレン社)が実施〕。
当社は、今般作成したグランドデザイン(三井化学グループの経営の基本骨格)の中で、「化学」「革新」「夢」の三井化学、すなわち絶えず革新を追及し、化学のちからで夢をかたちにする企業グループを目指しております。今後も積極的にライセンス供与を行うことで、この実現を図っていきたいと考えております。
以上
< SCG Chemicals Co., Ltd.の会社概要 >
(※ 関連資料を参照してください。)