NTTコム、中国Blue ITとコンテンツ配信サービスで協業
NTT Comと中国Blue IT社によるコンテンツ配信サービスの協業について
-中国における日系企業初の本格的コンテンツ配信サービスの提供-
NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)と中国最大手のコンテンツ配信(CDN)*1事業者であり中国で唯一CDN事業免許を取得しているBeijing Blue I.T.Technologies社(以下、Blue IT社)は、NTT ComのCDNサービス「スマートコンテンツデリバリー(SCD)」およびBlue IT社のCDNサービス「ChinaCache」相互のCDNプラットフォームを活用し、CDN事業において協業することに合意しました。平成19年2月9日より、CDNサービスの相互提供・販売を開始します。
1.協業の概要 (別紙参照)
NTT Comの「SCD」とBlue IT社の「ChinaCache」の相互提供・販売を行います。中国のエンドユーザ向けにコンテンツを配信している日系企業および海外に向けてコンテンツを配信している中国の企業に対し、相互のCDNプラットフォームから直接コンテンツを配信することで、より快適な配信環境を提供できるようになります。
2.協業の目的
昨今、日系企業の間では、市場として急速に発展している中国へのコンテンツ配信ニーズが高まっています。一方でまた、中国企業の海外進出に伴い、中国企業による海外に向けたコンテンツ配信ニーズも急速に高まっています。
NTT Comは、2002年より「SCD」の提供を開始。Tier1*2 IPバックボーンを活用した世界最高水準の品質保証と世界規模のカスタマーサポートを提供するグローバルIPネットワークサービスの一つとして提供してきました。また、Blue IT社は、中国で2000年より「ChinaCache」の提供を開始し、現在中国40都市に配信拠点を持つ中国最大手CDN事業者としてノウハウを培ってきました。
今回の提携により、双方のCDNプラットフォームを活かして、相互のサービスを提供・販売することで、両者のお客さまに安定したコンテンツ配信環境を提供することができるようになります。
3.今後について
08年に行われる北京オリンピックに向け、今後さらに拡大が見込まれるコンテンツ配信市場において、日系企業と中国のCDN事業者が本格的に提携することは初めての試みです。お客さまのニーズに合ったサービスの提供をワンストップで行ない、今後両者でCDN市場におけるさらなるサービスの充実および市場の活性化を図って参ります。
*1CDN:コンテンツデリバリーネットワーク。CDN事業者のキャッシュサーバを活用し、コンテンツをキャッシュ(蓄積)させて配信することで、よりエンドユーザに近いところから配信が可能であるため、表示スピードが速くなるとともに、オリジンサーバの負荷を分散させることができる。ネットワークを増強するよりも場合によっては効率的で手軽に大容量のコンテンツを快適にユーザへ配信できるようになる。
*2Tier1:インターネットの品質を上流のプロバイダに頼らずに、自らコントロールできる世界規模の広帯域IPバックボーンを保有するISPグループのこと。
(参考)
・スマートコンテンツデリバリー(SCD) http://www.ntt.net/service/scd.html
・Beijing Blue I.T.Technologies Co.,Ltd.社
Blue IT社は、1998年に設立。2000年に中国政府の情報産業部MII(Ministry of Information Industry)よりCDN事業免許を唯一取得している中国最大手CDN事業者。中国において「Coolest Companies 2005」や「50 Innovative Chinese Companies 2005」に選ばれており、政府系や大手企業など幅広くサービスを提供している。現在、中国の主な40都市に115の配信拠点を持つ。
(http://www.chinacache.com)