日本鉄鋼連盟、1月の鉄鋼生産概況を発表
鉄鋼生産概況 2007年1月
粗鋼生産1,007万トン、前月比0.1%増、前年同月比6.5%増
◎2007年1月の鉄鋼生産は、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)のいずれも前月比、前年同月比とも増加した。
○銑鉄生産は741.0万トンと前月に比べ10.7万トン、1.5%増加、前年同月比6.1%増加となり、前年同月比では7カ月連続で増加した。また2006年4月~2007年1月の累計では7,126.0万トン(前年同期比2.5%増)となった。
なお、1月の高炉稼働基数は前月と同様に34基中28基であった。
○粗鋼生産は1,006.8万トンと、前月比で1.1万トン、0.1%増加となり、前年同月比では6.5%増と8カ月連続の増加となり、4カ月連続の1千万トン台乗せとなった。1月としては過去最高で、月間では過去10位の水準であった。
2006年4月~2007年1月累計では9,828.6万トン(前年同期比4.4%増)となった。
1月の炉別生産をみると、転炉鋼は764.1万トンと前月比2.1%増(前年同月比7.2%増)、電炉鋼は242.7万トンと同5.8%減(同4.4%増)となった。前年同月比でみると転炉鋼は8カ月連続の増加となり、電炉鋼は14カ月連続の増加となった。
1月の鋼種別生産では、普通鋼は782.7万トンと前月比0.4%減(前年同月比7.3%増)、特殊鋼は224.1万トンと同1.8%増(同3.7%増)となり、前年同月比では普通鋼は8カ月連続の増加、特殊鋼は13カ月連続の増加となった。なお、2007年1月の特殊鋼生産は2006年10月の221.8万トンを抜いて、過去最高となった。
○熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は905.6万トンと前月比13.8万トン、1.6%増(前年同月比9.0%増)となり、前年同月比では8カ月連続の増加となった。
2006年4月~2007年1月累計では8,811.6万トン(前年同期比5.2%増)となった。
○普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は723.9万トンと前月比9.8万トン、1.4%増(前年同月比10.6%増)となり、前年同月比では8カ月連続の増加となった。
2006年4月~2007年1月累計では7,051.9万トン(前年同期比5.6%増)となった。
1月の生産品種別では、条鋼類が198.7万トン、前月比8.0%減と2カ月連続減(前年同月比4.3%増)で、前年同月比では16カ月連続して増加した。一方、鋼板類は517.5万トン、前月比5.2%増と2カ月連続増(前年同月比13.1 %増)で、前年同月比では8カ月連続増となった。
1月の主要品種の生産内訳をみると、鋼板類では最大のウエイトを占める広幅帯鋼が402.8万トン(前月比4.7%増、前年同月比17.4%増)と前年同月比8カ月連続で増加したほか、厚板も106.7万トン(同10.6%増、同2.7%増)と前年同月比3カ月連続の増加となった。一方、条鋼類では大形形鋼(12.2万トン、同5.5%減、同8.2%減)が前年同月比で3カ月振りの減少、中小形形鋼(12.2万トン、3.2%減、同8.3%減)が前年同月比で2カ月連続の減少となったものの、小形棒鋼(91.9万トン、同12.1%減、同2.7%増)とH形鋼(38.7万トン、同5.7%減、同17.2%増)が前年同月比で16カ月連続増加となるなど、条鋼類の主要品種では前年を上回る基調が続いている。
○特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は、181.7万トンと前月比4.0万トン、2.3%増(前年同月比3.3%増)となり、前年同月比では8カ月連続の増加となった。
また2006年4月~2007年1月累計では1,759.7万トン(前年同期比3.9%増)となった。