日本チェーンストア協会、1月の販売概況を発表
平成19年1月度・チェーンストア販売概況
★ 全体の概況
平成19年1月度は、暖冬傾向が続いたため、冬物商材の動きが鈍かったことや、サービス・その他(商品供給高)が大きく減少したことから、総販売額は前年同月を下回った。
商品別には食料品は飲料等加工食品の動きが良かったが、衣料品は防寒衣料、住関品は暖房関連品の動きが鈍かった。
※会員企業数 84社 / 店舗数 8,846店
※総販売額 1兆2,413億円 (店舗調整前) 99.5% (店舗調整後) 97.6%
<部門別の概況>
・食料品 7,293億円 (店舗調整前)101.4% (店舗調整後) 99.8%
・衣料品 1,760億円 (店舗調整前) 97.2% (店舗調整後) 95.7%
・住関品 2,533億円 (店舗調整前) 99.4% (店舗調整後) 97.1%
・サービス 48億円 (店舗調整前) 52.1% (店舗調整後) 51.6%
・その他 776億円 (店舗調整前) 92.8% (店舗調整後) 89.4%
★ 商品別の動き
<食料品>
●農産品の野菜は、玉ねぎ、ばれいしょなどの土物野菜やサラダ野菜は好調だが、相場安のキャベツ、白菜などの一般野菜、ほうれん草などの葉物野菜は不調。果実はりんごやみかんなどの柑橘類は好調。
●畜産品は、豚肉、牛肉は好調だが、鶏肉は鳥インフルエンザ報道の影響から不調。ハム・ソーセージの動きは良かった。
●水産品は、ぶりは好調だが、たら、海老は不調。ノロウイルス報道の影響からカキ等貝類は不調。刺身盛り合わせの動きは良かった。塩干は塩鮭、一汐開きは好調だが、魚卵は不調。
●惣菜は、温惣菜は焼き物は好調だが、スナック、中華、揚げ物は不調。要冷惣菜は洋・和とも好調。米飯、寿司の動きは良かった。
●その他食品は、飲料、アイスクリーム、調味料、麺類、菓子、酒は好調。インスタントコーヒーは不調。日配の洋風デイリーはデザート、乳製品は好調。和風デイリーは漬物、水物は好調だが、練物、生麺類は不調。ベーカリーは菓子パン、和菓子は好調だが、食事パンは不調。TV放映された情報番組の影響で納豆の動きは良かった。
<衣料品>
●紳士衣料は、ビジネス関連は、スーツ、ジャケットは不調。服飾はドレスシャツ、ネクタイは好調。カジュアルは好調。
●婦人衣料は、外装はスーツは好調だがジャケット、フォーマルは不調。トップスはカットソーは好調だが、ブラウスは不調。ボトムスはジーンズは好調だがパンツ、スカートは不調。
●その他衣料・洋品は、インナーの肌着、パジャマは不調だが、ソックスは好調。子供はトドラー、男児、女児とも好調。手袋の動きは鈍かった。
<住関品>
●日用雑貨品は、ダイニングの和・洋食器、調理器物、台所用品、行楽用品とも好調。バス用品は好調だが、トイレ用品は不調。玩具はゲームは好調だが、男児、女児は不調。ペーパー類は不調。ランドセル、旅行カバンの動きは良かった。
●医薬・化粧品は、風邪薬など医薬品、健康食品は不調。カウンセリング化粧品、一般化粧品とも好調。シャンプー、洗剤は好調。
●家具・インテリアは、家具は収納用品、学習机は好調だが、スチール家具、組み立てボックスは不調。寝具・寝装品は布団は好調だが、タオルは不調。インテリアはカーテン、インテリア小物は好調だが、カーペットは不調。
●家電製品は、AV家電は不調。洗濯機、冷蔵庫は好調だが、気温が高くエアコン、石油・ガス暖房、電気暖房は不調。クリーナー、健康家電は好調。
●その他商品は、自転車は好調だがゴルフ用品、紳士スポーツウェアは不調。ペット用品の動きは鈍かった。
<サービス・その他>
旅行関連やチケット販売などサービス関連の売上高の総販売額に占める割合は0.4%であった。
また、食堂・喫茶部門売上を除く商品供給高などいずれの売上にも属さないその他売上の総販売額に占める割合は6.3%であった。