日本テクトロニクス、モバイルWiMAX専用テスト・ソリューションを拡充
テクトロニクス、業界初のモバイルWiMAXプロトコル・テスト・ソリューションを拡充
~実績のあるプラットフォームにWiMAXソリューションを搭載し、機能テスト、トラブルシューティング、性能解析を実行~
日本テクトロニクス株式会社(代表取締役社長 鈴木 有國 TEL 03-6714-3111)は、2種類のモバイルWiMAX(802.16e-2005)専用テスト・ソリューションの拡充を発表します。1つはファンクション・テスト用のシミュレーション機能を拡張した「G35-WiMAX」であり、もう1つはモニタリング・ソリューションである「WiMAX NSA(ネットワーク&サービス・アナライザ)」です。テクトロニクスは、これらの優れたトラブルシューティング機能と性能解析機能を備えた、高品質かつ最先端のWiMAXソリューションを業界に先駆けて提供いたします。
テクトロニクスでは、2006年10月、同種のソリューションとしては業界唯一のG35-WiMAXを発表しました。G35-WiMAXが提供するR1とR6のインタフェースのモニタリングと詳細なデコードにより、機器メーカは製品開発期間の短縮、開発コストの削減、製品の迅速な市場への投入が可能になります。今回、さらにG35-WiMAXの新たな機能として、R1とR3のシミュレーション機能を追加しました。また、先進的な解析ソフトウェアと小型軽量なK18型プローブの組み合わせにより、実績豊富なNSAソリューションがWiMAXにも対応しました。
WiMAX NSAのマルチインタフェース・コール・トレース機能やメッセージ統計機能等は、機器の負荷試験、フィールド試験、実際のネットワーク配備時などに発生する、高度で複雑なモニタリング・解析要件をも満たします。
■モニタリング機能とシミュレーション機能をもつ「G35-WiMAX」について
G35-WiMAXソリューションの機能の1つはプロトコル解析であり、コントロール・
プレーン、ユーザ・プレーンのモニタリングとIEEE 802.16e R1インタフェースに
おけるビット・エラー・レート・テスト(BERT)が可能です。モニタリング機能は、
R1インタフェースおよびベンダ独自仕様のR6インタフェースのリアルタイム・
デコードと拡張フィルタなどを備え、使い勝手の良さが特長です。同G35-WiMAX
が今回、R3インタフェースにも対応しました。これにより、R1からR6、R3インタ
フェースまでのWiMAX ASNトラフィックのエンドツーエンドの相関がとれるように
なります。エンドツーエンドでの完全なネットワークのテストにより、問題のエリア
とその原因を迅速に特定できるため、問題解決までの時間を短縮することが
できます。もう1つの重要な機能として、R3インタフェースのシミュレーション、
エミュレーション機能が追加されました。CSN(コネクティビティ・サービス・
ネットワーク)に対するASN-GW(アクセス・ネットワーク・ゲートウェイ)のシミュ
レーション、ASN-GWに対するCSNシミュレーション、CSNに対するMSS
(加入者基地局)シミュレーションといったR3シミュレーション機能により、
問題を早期に発見し、機能テストに関連するコストを抑えることができます。
また、CSNのエミュレーションにより、ネットワーク配備を完了する前に
(実CSN機器がなくとも)フィールド・テスト、システム・テストを実行すること
ができます。
■モニタリング機能とトラブルシューティングおよび性能解析機能をもつ
「WiMAX NSA」について
実績あるNSAソリューションにWiMAXソリューションが拡充されたことで、
実験室におけるWiMAXテストの完全な可視化を実現し、ライブ・ネットワーク
相当のトラフィック量にも対応できるようになりました。これによりネット
ワークやサービスに関する問題の根本原因を迅速に特定することが
できます。WiMAX NSAは、R1インタフェース、複数のMSS、R6/R3インタ
フェースのプロトコル・トレースの相関をとることで、エンドツーエンドのトラ
フィック解析をサポートしています。モバイルWiMAXのマルチインタフェース・
コール・トレースでは、個々のMSSのコールが特定できるため、トラブル
シューティングに要する時間と手間を低減することができます。また、最も
厳しい負荷状況においても、フル・データ・キャプチャリングが可能です。
主要機能の1つであるSession Analystは、WiMAXのコントロール・プレーンの
性能インジケータであり、ネットワーク全体に起こっているような問題をすばやく
特定することができます。Session Analystには、時間スケールでイベントを表示
する、802.16e MAC (Media Access Control)プロトコル・カウンタとR6/R3インタ
フェース・カウンタが含まれています。これにより間欠的な問題か、繰り返し性
のある問題かなどを迅速に判断することも可能です。
■テクトロニクスのWiMAX関連製品ラインナップ
より複雑化、短期化するWiMAX設計サイクルに対応していくためには、WiMAXテストの最適化が必要です。テクトロニクスでは、このような困難な環境で成功を収めるため、シミュレーション機能を備えたG35-WiMAX、優れたモニタリング・解析機能を備えたWiMAX NSA、RSA3408A型リアルタイム・スペクトラム・アナライザのためのRSA-IQWIMAX解析ソフトウェアなど、豊富なWiMAXテスト・ソリューションを提供しています。
G35-WiMAXは、モニタリング機能とシミュレーション機能をワン・ボックスで実現します。開発フェーズにおいては、一般的にはモニタリングおよびシミュレーションの2つのテスト・ツールが必要になるため、ワン・ボックスで対応できるG35-WiMAXを使用することで、圧倒的なコストメリットを享受できます。さらに、R1インタフェースのモニタリングとBERTの両機能により、RFツールの代替として使用することも可能であり、この部分でもコストメリットをもたらします。G35-WiMAXはオール・イン・ワンのソリューションです。
WiMAX NSAは、より高い付加価値をもつモニタリング専用ツールとして位置付けられます。開発の後期フェーズに必要な負荷試験やシステム試験、フィールド・トライアル・フェーズ、ネットワーク構築フェーズなどにおいては、高トラフィックのデータや数多くのセッションがモニタリング、解析対象となりますが、こうした状況下においてフル・データ・キャプチャリング機能やコールトレース機能は必須機能です。また、Session Analyst機能が試験の全体像の迅速な把握に大きな威力を発揮します。WiMAX NSA はこうした高い付加価値をもたらす製品であり、試験の効率化、時間短縮、コスト削減を実現します。
RSA-IQWIMAXは、RSA3408A型リアルタイム・スペクトラム・アナライザでWiMAX波形を取り込み、EVMやスペクトル測定などの連続的な信号解析を実行することができます。システムは、WiMAXバーストにトリガし、取り込み、解析し、設計エンジニアの作業効率を改善することができます。
■価 格
G35-WiMAX 最小構成 1,000万円より(税別)
WiMAX NSA 最小構成 600万円より(税別)
【 テクトロニクスについて 】
テクトロニクスは、計測およびモニタリング機器メーカとして、世界の通信、コンピュータ、半導体、デジタル家電、放送、自動車業界向けに計測ソリューションを提供しています。60年にわたる信頼と実績に基づき、お客様が、世界規模の次世代通信技術や先端技術の開発、設計、構築ならびに管理をより良く行えるよう支援します。米国オレゴン州ビーバートンに本社を置くテクトロニクスは、現在世界19か国で事業を展開しています。
詳しくは、http://www.tektronix.comをご覧ください。日本テクトロニクスは、米テクトロニクスの100%出資の日本法人です。詳しくは、http://www.tektronix.co.jpをご覧ください。
テクトロニクスは通信事業者と機器メーカ向けに、固定、モバイル、IP、コンバージェンス・マルチサービス・ネットワークを対象とした、包括的で他に例のないネットワーク診断および管理ソリューションを提供しています。これらのソリューションは、固定とモバイルのコンバージェンス、ブロードバンド・ワイヤレス・アクセス、IPTVを含むトリプルプレイ・サービスなどのアーキテクチャとアプリケーションに対応しています。
【 お客さまからのお問合せ先 】
日本テクトロニクス株式会社 お客様コールセンター
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