日本HP、ネットワークとストレージ接続を仮想化する「HP バーチャルコネクト」を発売
HP BladeSystem c-Classでのネットワークとストレージ接続を
仮想化する「HP バーチャルコネクト」発売
-第3世代ブレード型サーバの独自技術が利用可能に。
工場組み込みサービスの範囲拡大や100V電源対応で、導入しやすさもさらに追求-
日本ヒューレット・パッカード株式会社(略称:日本HP、本社:東京都千代田区、代表取締役社長執行役員:小田 晋吾)は本日、第3世代ブレード型サーバ「HP BladeSystem c-Class」に関連し、以下の新製品ならびに新サービスを発表します。
・ブレードシステムにおけるネットワークの仮想化を実現し、柔軟で利便性の高いシステムを実現する新製品「HPバーチャルコネクト」を発売
・仮想化ソフトウェアVMwareの、HP BladeSystem専用ボリュームライセンスを発売
・HP BladeSystem c-Classが100V電源に対応
・工場組込み型サーバ導入サービス「HP Factory Express」におけるHP BladeSystem向けサービスの範囲が拡大。さらに高度なサービスの提供が可能に
また、同時に、業界標準x86サーバHP ProLiantファミリにおいて、AMD Opteron2220および8220の搭載製品8機種(HP BladeSystem c-Class対応製品を含む)を発売します。
<ブレード型サーバの増設や交換を迅速にする、ネットワークとストレージ接続の仮想化技術「HPバーチャルコネクト」>
本日、HP BladeSystem c-Classに搭載された重要な技術の一つである、LAN/SANの仮想化を利用可能にする「HPバーチャルコネクト」を発売します。本製品は、HP BladeSystem c7000エンクロージャの背面に挿入するインタフェースカード型の製品で、エンクロージャの内部配線を通じて、ブレード型サーバにネットワークおよびストレージ接続の仮想化機能を提供します。
サーバの増設や交換などのシステム変更を行う場合、同一機種であっても、LANやSANのポートのアドレスが異なるため、ネットワーク装置やストレージ装置の設定変更が必要となる場合があります。また、多くの企業では、社内のサーバ管理グループとネットワーク/ストレージ管理グループが分かれており、システムの増設や変更のたびに所定の手続きや会議を経て情報を交換する必要があります。そのため、実際は数時間で済む作業でも、システム変更に数日や数週間を要するケースは珍しくありません。
「HP バーチャルコネクト」は、LANやSANのポートの固有アドレス(LANにおけるMACアドレス、SANにおけるWWN)を仮想化し、エンクロージャのスロットに割り振ることができます。このため、故障時にサーバを交換しても、スロットからそれまで利用していた固有アドレスを引き継ぐため、LANやSANの設定変更が発生しません。
また、「HP バーチャルコネクト」は、サーバを挿入していない空きスロットにもアドレスを設定できます。エンクロージャの導入時に、予め各スロットにLANやSANの全体設計に基づく固有アドレスの設定を行うことで、サーバの増設のたびにLANやSANを再設定する必要がなくなります。
さらに、「HP バーチャルコネクト」の使用時には、SANブート環境(SANストレージからOSを起動できる環境)に複数のOS環境を用意すれば、管理ツールの画面でスロットに割り振る接続プロファイルを変更するだけでサーバ上の動作OSを変更できます。その所要時間は5分程度で、例えば同一のサーバ上で、昼夜で異なるOSを切り替えて稼動させることも容易に可能になります。
製品名 標準小売価格 出荷開始
HP バーチャルコネクト 798,000円~(税抜760,000円~) 3月上旬
<HP BladeSystem専用の、VMwareボリュームライセンスを発売>
業界標準のx86サーバ向け仮想化ソフトウェアであるVMwareに関して、HP BladeSystem専用のお得なボリュームライセンスを発売します。新ライセンスは2プロセッサのサーバが8台まで使用できるもので、個別のライセンスを購入するよりも割安な価格となっています。本ライセンスの発売により、HP BladeSystemとVMwareを組み合わせたシステム構築をさらに促進します。
製品名 標準小売価格 出荷開始
VMware Infrastructure 3 7,560,000円(税抜7,200,000円) 3月中旬
Enterprise 2P x 8 PE Blade専用
<初期導入の利便性を向上し、HP BladeSystem c-Classをさらに導入しやすく>
HP BladeSystem c-Classは、1月下旬より100V電源に対応しました(*1)。このことにより、200V電源が無い環境でも、一般的な100V電源にてHP BladeSystem c-Classを使用できます。
また、本日より、日本HPの昭島工場で提供している工場組み込み型サーバ導入サービス「HP Factory Express」において、HP BladeSystemの対応メニューを最上位のLevel 5まで拡大します。これにより、従来提供していたお客様の指示に基づくハードウェア及びOSのインテグレーション、インストール及び基本設定作業に加えて、以下のようなサービスを提供可能になります。
・エンジニアによるシステム要件のヒアリング
・システムパラメータ決定のための技術支援
・HP製サーバ共通のシステム管理ツール「HP System Insight Manager(HP SIM)」のインストール、基本設定、エージェント配布
・サーバ環境の移動や移行をスムーズに行える「HP ProLiant Essentials Rapid Deployment Pack(RDP)」のインストール、基本設定
・HP BladeSystem内蔵のLAN/SANポートに対するVLAN/ゾーニングの事前設定
・本サービスの開始により、お客様はより高度な設定を完了したシステムを、既に動作確認を終えた状態で受け取ることができ、システム導入の効率がさらに高まります。
・このように、HP BladeSystemでは継続的にお客様の利便性を向上する取り組みを行っており、今後も引き続き、お客様にとって導入しやすいシステムであることを目指していきます。
*1: HP BladeSystem c-Classを100V電源で使用した場合、エンクロージャに搭載できるブレードの構成に制限があります。
<AMD Opteron 2220/8220搭載 HP ProLiantを同時発売>
同時に本日、HP ProLiantファミリの8機種において、最新のAMD Opteron 2220/8220を搭載した新モデルを発売します。新モデルは、従来モデルよりも消費電力あたりの性能に優れ、ワット性能が向上しています。
製品名(*2) 搭載プロセッサ 標準小売価格 出荷開始
※詳細は添付資料を参照
■本日の新製品に関する情報は以下のURLを参照してください。
≫http://h50146.www5.hp.com/products/servers/bladesystem/announcement/20070222.html
■HP BladeSystemに関する製品情報は以下のURLを参照してください。
≫http://www.hp.com/jp/bladesystem/
文中の社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。
■お客様からのお問い合わせ先
カスタマー・インフォメーションセンター TEL:03-6416-6660
ホームページ:≫http://www.hp.com/jp/