小野薬品、研究本部創薬事業部と開発本部国際部を融合し「事業戦略本部」を新設
事業戦略本部新設のお知らせ
小野薬品工業株式会社(本社:大阪市、社長:是金俊治)は、本年3月1日付で現行の研究本部創薬事業部と開発本部国際部の業務を発展的に融合させ、新たに事業戦略本部を立ち上げることになりましたのでお知らせいたします。
当社は、特定領域に特化した研究開発型国際製薬企業(グローバルスペシャリティファーマ)の実現に向けて、これまで培ってきた当社の技術を活かせる領域、すなわち、4つの重点研究分野(プロスタグランジン・酵素阻害剤・神経化学・細胞内情報伝達)に新たにゲノム創薬を加え、同業他社とは全く異なる「化合物オリエント」という独特な考え方で、世界に通用する独創的かつ画期的新薬の創製に取り組んでおります。
*化合物オリエント:
特定の疾患領域を定めず、新しい生命現象やユニークな理論に対する研究員の探求心から生まれた化合物を製品化するという考え方
また、平成17年4月に新設した創薬事業部は、国内外のベンチャーや研究機関と積極的に提携を進め、最先端技術や創薬シーズを導入することにより、創薬力の一層の強化に努めております。
すでに米国のベンチャー2社と種々の疾患に関与する細胞内酵素「キナーゼ」の阻害剤に関する研究を開始するなど、当事業部の活動成果が着実に出つつあります。
さらに、導入品の積極的な獲得により開発パイプライン拡充にも努めております。
今般、当社では、創薬力の一層の強化と戦略的アライアンスの推進による開発パイプラインのさらなる充実化を図るため、これまで主にライセンス(導入・導出)活動を担当していた開発本部国際部と創薬シーズの探索・提携活動を主業務としていた研究本部創薬事業部を発展的に融合させ、新たに事業戦略本部を立ち上げることになりました。
事業戦略本部は今後、研究本部や開発本部と相互連携しながらその役割を存分に果たすことにより、総合的な研究開発力のさらなる向上に貢献するものと期待しております。
事業戦略本部の組織体制および主な部署の業務内容と当面の目標は以下の通りです。
※ 関連資料参照
< 創薬事業部 >
欧米を中心にグローバルにバイオベンチャーや大学などの研究機関との共同研究・創薬提携を積極的に推進し、創薬シーズや最先端技術を導入することにより、研究基盤のさらなる強化とパイプラインの拡充に努めます。
なお、今後5 年間でバイオベンチャーと新たに10プロジェクトの創薬提携と、国内外で新たに20~30大学との研究提携を目指します。
<事業開発部>
開発パイプラインを一層拡充するため、これまでは開発後期段階にある新薬候補化合物をターゲットに導入活動を進めていましたが、今後は導入候補を開発早期の化合物(前臨床段階・フェーズI段階)にも広げ積極的に導入を進めます。
なお、今後5年間で10個の化合物導入を目指します。
<提携部>
事業提携のための調査・情報収集活動を迅速かつ的確に行うとともに、必要に応じて他部門とも組織横断的に連携を図り契約交渉をスムーズに進めます。
以上