大日本印刷、パソコンの不正利用を防止するセキュリティーソフトを開発
大日本印刷 パソコンの不正利用を防止する『エンドポイントセーバー・プラス(R)』を開発
ソフトウェアの操作ログ管理を低価格で実現、SSFC対応で高度なオフィスセキュリティが可能
大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、ICカードを利用してパソコンの操作ログを管理し、不正利用を防止するセキュリティソフト『エンドポイントセーバー・プラス(R)』をアイベクス株式会社(本社:東京 社長:今泉清水 資本金:3,540万円)と共同で開発しました。本年4月1日より、販売を開始します。
DNPは、非接触ICカードFeliCaとPIN※1による高度な本人認証により、パソコンの不正利用を防止する低価格なセキュリティシステム『エンドポイントセーバー(R)』を、2005年10月より販売しています。今回開発した『エンドポイントセーバー・プラス(R)』は、この機能に、パソコン利用者の操作ログ管理機能を新たに追加することで、「だれが」、「いつ」、「どのソフトウェアを利用したか」という管理ができるようになりました。ICカードの本人認証でパソコン利用者を特定し、さらにそのパソコン操作のログを確実に捕捉することができます。この二重の管理機能により、パソコンを利用するオフィスでの情報セキュリティを高めることが可能です。
DNPは、SSFC※2の活動を通じて、1枚のICカードを利用して、オフィス内の情報機器へのアクセスを一元的に管理できる仕組みを提案しています。今回開発したエンドポイントセーバー・プラス(R)とSSFCが提案する仕組みを組み合わせることにより、2008年より施行される日本版SOX法において必要である厳重なアクセス管理とログの収集が可能となり、より高度なオフィスセキュリティが実現できます。
【 機能概要 】
1.新機能:パソコン操作ログの管理
「だれが」「いつ」「どのソフトウェアを利用したか」という操作ログを、暗号化してパソコン内に保管します。暗号化されたログは、管理者のICカードでしか復号できません。管理者は、定期的にLAN(Local Area Network)を通じてログを収集することで、不正利用の抑止効果を高めることができます。また情報漏えいなど不正な事実が発生した場合には、操作ログを解析することで、速やかに不正な行為を行った者を特定することができます。
一般的な操作ログ管理システムは、IDとパスワードだけで管理者用メニューに入れるため、IDとパスワードを不正に入手した人物が、管理者になりすまして不正に操作を行う恐れがあります。本システムでは、ICカードとその正当な持ち主であることを確認するPIN認証が必要なため、本人以外操作できない仕組みとなっています。
2.エンドポイントセーバーとの共通機能
○ICカードとPINの二要素認証※3によるパソコン起動制御
利用権限のあるICカードをICカードリーダーライターにセットし、正しいPIN入力を行わなければ、パソコンが起動しません。第三者によるパソコンの不正利用を防止します。
○Windows(R)へのログオン情報の自動入力
パソコン起動時に、Windows(R)のログオンに必要な情報を、ICカードが代行して自動で入力します。ログオンに使用するIDとパスワード、ドメイン名は、ICカード内で 安全に管理されます。
○離席時のスクリーンロック
ICカードリーダーライターからICカードを取り外すと、瞬時に画面表示を停止し、キーボードやマウスからの操作を受け付けなくなります。
○利用者の制限
パソコン利用者の登録が可能です。カード所有者全員が利用できるパソコンと、利用者を限定したパソコンなどの設定が可能です。
○入退出のカード利用チェック
SSFC対応ゲートシステムと連携させることにより、職場への入室チェック時にICカードが入室状態になり、その状態でないとパソコンが起動できないように設定できます。
また、社内規定で外部へのパソコン持ち出しを禁止していても、持ち出したことによる事故が後を絶ちませんが、本システムを導入すれば、許可した居室外にパソコンを持ち出した場合は、パソコンを起動させることができないため、管理監督および教育費用をかけることなく、パソコン持ち出しによるリスクを排除することができます。
【 動作環境 】
Windows(R)2000 Professional SP4またはWindows(R)XP Professional SP1/SP2が動作するパソコン(ハードディスクが128MB以上であること)
【 価格と販売目標 】
パソコン1台あたりのソフトウェアライセンス費用は、4,000円を予定しています。ICカード、ICカードリーダーライターを含む導入コストは、500人規模の企業の場合、400万円程度です。
DNPは、2007年度から3年間で2億円の売上を見込んでいます。
なお、3月6日(火)~9日(金)に、東京ビッグサイトで開催される「SECURITY SHOW 2007」のSSFCブースで、当製品のデモンストレーションを行います。
(既存のエンドポイント・セーバーの販売も継続して行います。)
※1:PIN(Personal Identification Number):ICカードの所有者を特定する文字列。
※2:SSFC(Shared Security Formats Cooperation):ICカードのデータフォーマットを共有化することによって、ゲートシステム、監視カメラ、各種オフィス機器、什器などを、1枚のICカードで使えるようにし、さらに、これらの機器を連携させることで、より高度なオフィスセキュリティの実現を目指す企業連合。2007年3月現在、128社が参加。
※3:二要素認証:利用者だけが持っているもの(ICカードなど)と、利用者だけが知っていること(PINなど)のように2つの要素を併用する認証方式。
※FeliCaは、ソニー株式会社の登録商標です。
※FeliCaは、ソニー株式会社が開発した非接触ICカードの技術方式です。
※Windows(R)の正式名称は、Microsoft(R) Windows(R) Operating Systemです。
※Windows(R)はMicrosoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
※プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。