タカノとブイ・テクノロジー、液晶パネル製造関連装置事業で業務提携
業務提携の基本合意に関するお知らせ
タカノ株式会社(以下、「タカノ」といいます。)と株式会社ブイ・テクノロジー(以下、「ブイ・テクノロジー」といいます。)とは、本日、合弁会社の設立を前提とした液晶パネル製造関連装置事業に係る広範な業務提携に関し基本合意に達しましたので、以下のとおり、お知らせいたします。
記
1.業務提携の背景
液晶テレビの世界的な普及期を目前に控え、近年、液晶パネル製造メーカーの旺盛な設備投資から液晶パネル製造関連装置の市場は急速なペースで拡大してまいりました。しかしながら、昨年来のパネル需給の不均衡を背景としてパネル価格が急落し、足許、各社の投資意欲に一時的な翳りが見られる状況にあります。
ただし、昨年末の米国クリスマス商戦において、大型液晶テレビ販売が量販店を中心に予想以上の伸びを示したこと等から、液晶パネル製造関連設備投資は、厳しい投資環境下ではあるものの、パネル価格の下落に対応しつつ、大型パネル製造設備を中心に成長を持続していくものと思われます。
このような状況下におきまして、現在、液晶製造関連装置メーカーに対しては、今まで以上にスピーディーな技術革新および効率的な事業運営が求められております。
2.業務提携の内容
タカノとブイ・テクノロジーは、今次、基本合意に達した包括的な業務提携により、両社の持つ得意分野を活かし、技術、製造、営業等の各機能分野におけるノウハウ、インフラ等の経営資源の融合・相互活用を行なうことを通じ、それぞれの事業基盤を強化するとともに、業務体制の効率化を推進してまいります。
この業務提携にかかわる施策によって、今後より高度化するお客様からのご要望、ご期待に応えるべく提供する製品、サービスの価値を向上させ、液晶パネル製造ラインの生産性向上のためのトータルソリューションを提供することを通じ、検査関連装置、修正関連装置等の個別分野を超えて、広く液晶パネル業界全体の発展に貢献していく所存であります。
今般、合意に至った業務提携の範囲は次のとおりであり、今後、この範囲を前提とした具体的な交渉を開始し、本年9月末までの間に詳細な提携内容の決定を行い、正式合意に至る予定としております。
(1)業務提携の核となる合弁会社の設立
(2)液晶カラーフィルター製造における検査工程・修正工程の各プロセスを統合する融合技術の開発
(トータルなイールドマネジメントのための装置およびその技術の共同開発)
(3)製品製造委託(受託)および主要部品の相互供給
(4)メンテナンス・アフターサービス等の品質向上および同業務の効率化に向けた取り組み
3.各当事者の概要(平成18年9月30日現在)
(※ 関連資料を参照してください。)
4.今後の見通し
このたび、基本合意に達した両社の業務提携における具体的な提携内容につきましては、今後、両社で詳細検討を進め、内容が確定次第、お知らせする予定であります。
なお、タカノおよびブイ・テクノロジーともに、本業務提携が今期の業績に与える影響は軽微であると予想しております。
以上