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ニュースリリースのリリースコンテナ第二倉庫

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2025'02.04.Tue
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2007'08.13.Mon

日産自、テクニカルセンターで信号機協調ITSシステムの検証実験を開始

日産自動車、テクニカルセンター構内にて交通事故低減や渋滞緩和を目指した
信号機協調ITSシステムの検証実験を開始


 日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)は13日、信号見落としによる交差点での出合頭事故や道路横断歩行者の安全確保、そして信号や右折車の存在が原因で起こる渋滞の改善を目的とした、路車間通信活用による信号機協調ITSを開発するため、同社のテクニカルセンター(神奈川県厚木市岡津古久)*1構内において、実験用交通信号設備を導入し、検証実験を開始すると発表した。

 同社は2006年10月より、神奈川県において、交通環境の情報を利用した交通事故低減と、渋滞緩和を推進するSKY(スカイ)プロジェクトの実証実験を行っている。
 今回開始する実験は、一般公道で実施するSKY(スカイ)プロジェクトの発展を主眼に、自社事業所構内の実交通環境下に信号設備を導入し、交通事故低減や渋滞緩和を目的とした様々な研究を行うものである。同社のテクニカルセンターは、東西約2km、南北約1kmの幹線道路に、複数の交差点と歩行者横断歩道を有し、ITSの開発実験にとって、ほぼ一般公道と同等な環境を有する。設備は一般公道に設置されている信号機や光ビーコン通信機を導入し、車両は日常的に走行する従業員の車両や構内連絡バスなどをそのまま用いることで、一般公道と同等の走行環境下においてデータの収集や、システムの受容性評価を行う。尚、データ収集のために従業員の車両数百台へ、SKY(スカイ)プロジェクト同様、通信機(VICSアンテナ)を搭載し、ナビゲーションに必要なプログラムの書き換えを実施する。
具体的な取り組みは、以下の通りである。


1)歩行者事故の低減
- 道路横断歩行者を優先した信号 -
 交通量に応じて、車両側と歩行者側の信号の現示時間や変更タイミングを最適化する。クルマが通らないのに歩行者信号が赤である場合、赤信号を無視して横断したくなるという歩行者の心理を捉え、歩行者の信号無視による事故の低減や、歩行者の交通法令順守への意識醸成を研究する。具体的には、昼間の時間帯で、歩行者側の信号を常時青、通行頻度の低い車両側の信号を赤としておく。この場合、車両が一旦停止し、停止した車両の存在を信号設備が検知してから、信号を切り替える等の制御を行う。また、予め徐行して横断歩道に向かうような安全走行車両については、接近タイミングに合わせた信号の現示変更等を行い、停止/加速の繰り返しを低減させた燃費改善の取り組みも行う。この他、ナビゲーションの構内道路地図にバーチャルスクールゾーン*2を設置し、制限速度超過車両への注意喚起も行う。

2)信号見落としによる交差点での出合頭事故低減
- 路車間通信による信号情報注意喚起システム -
 SKY(スカイ)プロジェクトとして公道で実証実験している信号情報注意喚起システムをテクニカルセンター構内へ導入、HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)等について、更に詳細な検討を行う。また、安全運転支援レベルとして、注意喚起より更に高い、信号無視への警報や制動制御介入の可能性等も研究していく。

3)信号や右折車の存在が原因で起こる渋滞の改善
 信号や、片側一車線道路において右折車が引き起こす渋滞について、路車間通信を活用し、車両の走行状態や進む方向、台数等を信号の制御に反映することによって、交通流を円滑化する研究を行う。これにより、本線、対向車線、交差車線側各々の車両の停止時間の縮小を試みる。


添付資料:構内道路・路側設備イメージ

 今回の研究では、クルマと信号機が通信でつながる路車間通信を活用し、クルマの情報と信号が連動した交通システムの高度化を検討し、交通事故の低減と渋滞の緩和を研究していく。
 また、今後、更に、関係省庁との連携を密に行い、実用化に向け、SKY(スカイ)プロジェクトでの実証実験へと発展させていく。
 日産は、06年12月に発表したニッサン・グリーンプログラム2010に基づき、商品や技術によるCO2排出量削減を進めている。さらにSKY(スカイ)プロジェクトでの取り組みを通じて、社会インフラとも協調し、交通事故の低減と併せ、渋滞を緩和し、CO2排出量の削減を推進していく。

*1 テクニカルセンター:日産自動車の研究開発施設で、商品・技術開発、デザイン開発、生産技術開発及び外製部品の購買を行う
*2 バーチャルスクールゾーン:従業員用事業所内託児所「マーチランド」の子どもたちが散歩する可能性のあるエリアの一部に設置

以 上

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