沖電気、15mW出力を広い温度範囲でも実現したFTTH用レーザーを開発
業界トップの15mW光出力を広い温度範囲で実現するFTTH用レーザを開発
~1490nm帯G-PONなど、屋外に設置される機器への搭載も可能~
OKIは業界トップレベルの15mW出力を、-40~85℃の広い温度範囲でも実現したFTTH(注1)用半導体レーザ「OL4636L-ET」を開発しました。本商品は、2.5Gbps(注2)での伝送が可能な1490nm(注3)帯半導体レーザで、サンプル出荷を5月中旬より開始します。今後成長の期待されるG-PON(注4)などのFTTH用途に最適で、屋外に設置される機器への搭載も可能です。
【開発の背景】
近年、日本・韓国をはじめ急速にGE-PON(注5)技術を用いたFTTHが普及しています。GE-PONでは、下り方向1.25Gbpsの伝送速度が用いられています。また、北米では伝送速度2.5GbpsのG-PONが本格導入されつつあります。
これまで、当社ではGE-PON用に-5~70℃の温度範囲において光出力15mW、1.25Gbpsで伝送可能な1490nm帯の半導体レーザを提供してきました。このたび、活性層構造の最適化により、屋外での使用頻度の高いG-PON用にも対応可能なように、広い温度範囲-40~85℃で、業界トップレベルの高い光出力15mW、および2.5Gbpsの高速伝送が可能な「OL4636L-ET」を開発いたしました。
また、さらに高温度特性を改善し、-40~95℃において光出力10mW、2.5Gbpsの伝送速度での動作可能な商品も開発を進めており、2007年7月にリリース予定しています。
当社では、本年3月27日(火)~29日(木)に、米国カリフォルニア州アナハイム市にて開催されるthe Optical Fiber Communication Conference & Exposition and the National Fiber Optic Engineers Conference (OFC/NFOEC2007)(http://www.ofcnfoec.org/)に併設される展示会場のOKIブース(#3351)において、本商品の展示を行います。
【 本商品の特長 】
温度範囲-40~85℃で2.5Gbps動作可能
業界トップレベルの光出力15mW
【 販売計画 】
サンプル価格:3,900円(税抜)
出荷時期 :2007年5月中旬サンプル供給開始予定
販売目標 :2007年度 5万台
【 主な仕様 】
伝送速度:2.5Gbps
光出力:15mW
スロープ効率:0.38W/A(Typical) @25℃
0.27W/A(Typical) @85℃
動作温度範囲:-40~85℃
【 用語解説 】
注1:FTTH(Fiber To The Home)
光ファイバを各家庭(加入者)まで直接接続するネットワーク方式
注2:Gbps
1秒間に10億個のデジタル符号を伝送できる通信速度
注3:nm
ナノメートル。1ナノメートルは10億分の1メートル
注4:G-PON(Gigabit-Passive Optical Networks)
Gbpsクラスで1本の光ファイバを分岐させて複数の加入者で共有するシステム
注5:GE-PON (Gigabit Ethernet-Passive Optical Network)
PON技術にギガビットイーサーネット技術を導入したシステム
※沖電気工業株式会社は、グローバルに認知される成長企業を目指し、通称を「OKI」とします。
※本文に記載されている会社名、製品名は一般に各社の商標または登録商標です。
※各リリースの記載内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
【 本件に関するお客様からのお問い合わせ先 】
オプティカル・コンポーネント・カンパニー 営業部
電話:042-662-6648 e-mail:comp-admip@oki.com