ゼンテック、超小型ワンセグ受信モジュールを販売開始
世界最小のデコーダ内蔵ワンセグモジュール
アナログとデジタルの両出力をサポートする超小型ワンセグモジュールを販売開始
株式会社ゼンテック・テクノロジー・ジャパン(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大谷省三、以下、「ゼンテック」)は、画期的な世界最小の超小型ワンセグ受信モジュールを3月15日より販売開始します。
今回販売開始するモジュール単体のサンプルは3月末、モジュールを実際に組み込んだ商品サンプルは4月末の出荷を予定しています。今後、携帯機器でワンセグ受信機の製品企画を行っている企業などに、積極的に販売活動を行ってまいります。
世界最小・超小型ワンセグモジュールの外観
※製品画像は添付資料を参照
このモジュールの最大の特徴として、基板サイズが従来の約1/3(当社比)という29mm×19mm×4mmの世界最小超小型基板にH.264ビデオデコーダ、AACオーディオデコーダを始めとするワンセグの受信機に求められる機能を実装しています。
さらなる機能として、既存のアナログTVに直接接続できるアナログコンポジットビデオ(CVBS)出力とアナログ2chステレオ出力と、高画質、高音質のために、デジタルコンポーネントビデオ(ITU-R BT.656モード)、デジタルオーディオI2Sのいずれかの出力が選択できます。また、ホストI/FとしてURAT(シリアル通信)、赤外線リモコンI/F、さらにSD/SDIOカードI/Fをサポートしています。ソフトウェアとしては、チャンネルスキャンを始め、二ヶ国語、EPG(番組表)、番組情報、字幕にも対応しています。
本モジュールはその超小型サイズを活かすことにより、車載用機器を始め、ポータブルDVDプレーヤ、パーソナルナビゲーション端末、MP3プレーヤなど、ほとんどの携帯機器に容易に組み込むことができます。
2006年の4月からワンセグ放送が開始されて以来、「いつでも」、「どこでも」をキーワードに、携帯電話だけでなく、PC向けのUSB、SDIO受信モジュールを始めとして、多くのワンセグ受信機器が登場してきています。今後、さらにワンセグ放送受信機器に対する需要が増加していくと思われますが、実際の開発には、多大な時間を要しているのが現状です。本モジュールは、超小型サイズの中に必要な機能を実装しており、UART経由での制御、あるいは直接赤外線リモコン信号の入力が可能なため、短期間でのワンセグ受信機開発を実現します。
また、モジュールと同時に、GUIの変更が可能な開発者向けの開発キットも販売し、開発場面での多様性を高めてまいります。
[用語解説]
・コンポジットビデオ信号:アナログテレビで広く使われる映像信号の規格
・コンポーネントビデオ信号:映像信号を輝度信号と色差信号に分離して伝送する方式
・UART:コンピュータ間で、データの送受信を2本の線で行う通信方式
・I2S:PHILIPS社が考案した、デジタルオーディオ信号をやりとりするための信号形式
・GUI:ユーザに対する情報表示にグラフィックを多用し、大半の基礎的な操作がマウスなどで簡単にできるユーザインターフェイス
超小型ワンセグモジュールの仕様:
※添付資料を参照
株式会社ゼンテック・テクノロジー・ジャパンについて
1997年に創業者である社長大谷省三により、世界のソフトウェア技術の頂点にある米国シリコンバレーに設立されたゼンテック・テクノロジー・インク(現在は連結子会社)を母体とし、2000年2月に本邦に設立されました。
ゼンテックは、デジタル家電事業、モバイル関連事業、ネットワーク関連事業と、これら事業の価値創造性を高める為に設けられた、戦略的投資事業の4事業を展開しています。最先端かつ高度な自社技術を保有しており、デジタルTV標準規格ミドルウェアのライセンス提供、ハードウェア製品の販売、携帯・カーナビ分野のソフトウェア開発のほか、システムインテグレーション、カスタマイゼーション、QA(Quality Assurance:品質保証)事業など、画期的な情報家電技術ソリューション等を提供しております。また、ブロードバンド無線機器、およびセキュリティ・ネットワーク機器等の開発、販売、保守メンテナンスなども行い、各分野で優れた技術力を発揮し、戦略を展開しております。ゼンテックは各事業の高度な要素技術を融合させ、新たな製品、市場の創出を目指すと共に、日・米・シンガポールの拠点より世界に向け、ユビキタス社会の実現に貢献する事を使命としております。さらに詳しい情報につきましては、http://www.zentek.co.jp/をご参照ください。
・記載された社名および製品名は各社の登録商標もしくは商標です。