日立情報システムズ、ファンクラブライブツアーにICタグ活用の入場受付システムを提供
ミューチップ入りタオルマフラーで
ライブチケットの偽造防止と本人確認を実現
「ORANGE RANGE」 ファンクラブのライブツアーに、ICタグを活用した入場受付システムを提供
株式会社日立情報システムズ(執行役社長:原 巖、本社:東京都品川区大崎、以下 日立情報)は、株式会社スパイスミュージック(代表取締役会長 兼CEO:酒井 康雄、本社:東京都目黒区、以下 スパイスミュージック)、ぴあ株式会社(代表取締役社長:矢内 廣、本社:東京都千代田区、以下 ぴあ)の両社が主催し、2月26日~3月14日に全国6会場で開催された「ORANGE RANGE(注1)」のファンクラブライブツアー「AID JAM007」に、ICタグを活用した入場受付システムを提供しました。
このシステムは、ライブチケットの代わりに、ミューチップ(注2)入りのICタグを縫い付けたタオルマフラーを、ライブの申込者に予め発送します。ライブの当日、入場受付でICタグのIDを読取ることにより、チケットの偽造防止だけでなく本人確認を実施し、チケットの不正転売などを防止します。
「AID JAM007」は、「ORANGE RANGE」のファンクラブ会員限定のライブツアーです。そのため、チケットの偽造やネットオークションを利用した不正転売が心配されていました。
この問題解決のため、株式会社スパイスミュージック、ぴあ株式会社の両社は、業界初の試みとして、ICタグ入りのタオルマフラーをチケットの代用とするしくみを考案しました。日立情報では両社と共同で、タオルマフラー用のICタグ約2万枚と入場受付システムを開発して「AID JAM007」に提供し、チケットの偽造防止と本人確認を実現しました。
RFID市場は急速に拡大しつつあり、特に偽造防止の分野では、小型で真正性に優れたミューチップの活用が進んでおります。これを背景に日立情報ではパッケージ製品「Chipinシリーズ」をはじめ、ミューチップを活用したソリューションを数多く手掛けています。
<イベントの概要>
ORANGE RANGEファンクラブライブツアー「AID JAM 007」
・期間:2007年2月26日~3月14日
・回数:全国6会場・全9公演
・来場者総数:約2万人(9公演合計)
<ミューチップ入りタオルマフラーについて>
ミューチップは袋状のICタグに入り、タオルマフラーに縫い付けられています。万一の破損に備え、ICタグには管理番号が刺繍されています。
<入場受付システムについて>
ミューチップ入りタオルマフラーをライブ会場入口に設置した受付端末の読取り装置にかざすと、読取ったIDをデータベースと直ちに照合し、IDの妥当性を確認できます。また、受付担当者は、表示された会員データを参照しながら本人確認ができるため、転売による不正な入場を防ぐ効果があります。
なお、個人情報は全てデータベースに管理され、タグにはIDのみ記録されているため、ICタグから個人情報が流出する心配はありません。
(注1)「ORANGE RANGE」:スパイスミュージック所属。若者を中心に絶大な人気を集める沖縄出身の5人組ロックバンド。地元・沖縄でのストリートライブなど数多くのライブを経て、2003年6月に「キリキリマイ」でメジャーデビュー。数々のヒットを生み出すとともに、精力的にライブ活動を行っています。
<ORANGE RANGE OFFICIAL WEB SITE:http://www.orangerange.com/home.cfm>
(注2)ミューチップ:株式会社日立製作所が開発した世界最小クラスの無線IC タグ。今回使用したのは、0.4ミリ角のもの。128ビットの読み出し専用データを製造段階で記録しており、IDの書き換えができないため、高い真正性が保証される。2005年に開催された愛・地球博でも採用され、高い真正性と信頼性を証明した。
以 上