日立など、タイの発電公社から複合火力発電所を受注
タイ王国発電公社から複合火力発電所を受注
株式会社日立製作所(執行役社長:古川 一夫/以下、日立)は、住友商事株式会社(取締役社長:岡 素之/以下、住友商事)およびタイ王国(以下、タイ)の最大手の建設会社であるイタリアン・タイ社(Italian-Thai Development Public Co. Ltd.)と共同で、タイの発電公社である EGAT社(Electricity Generating Authority of Thailandから、総出力700MWの複合火力発電設備一式を受注しました。本案件は、日立として初めて海外で大型の複合火力発電設備を受注するものです。受注金額は合計で約400億円、契約調印式は3月15日にバンコクにて行います。
今回受注した発電所は、バンコク市内にあるEGAT社の本社敷地内に建設されるもので、GE社製のガスタービンを採用し、日立が蒸気タービン、発電機、排熱回収ボイラーなどの供給および全体の取り纏めを行い、イタリアン・タイ社は土木、建設、据付業務を請け負います。発電所の完成は2010年3月を予定しています。
複合火力発電技術は、ガスタービンより排出される高温の排気ガスを排熱回収ボイラーで回収し、蒸気タービンでの発電に利用することで、高い発電効率を実現します。また、大気汚染物質の排出量が少なく、環境にも配慮した発電技術です。
現在、タイ王国の発電設備容量は約27,000MWですが、堅調な経済成長を背景に、今後毎年5~6%の電力需要の伸びが予想されています。タイエネルギー省が中心となって作成中である2011~2016年の電力開発計画書「Power Development Plan」においては、EGAT社が新規に合計約6,800MWの発電所を建設する計画となっています。タイでは、環境対策の面から、複合火力発電が中心となっており、今後もこの傾向が継続すると思われます。
日立は、今回の受注を基盤として、引き続きタイで積極的な事業活動を行うとともに、受注の拡大を目指します。
以 上