サイボウズ、内部統制支援システム「ガンマエンジン・フォー・サイボウズ」を提供開始
サイボウズとブリングアップがWebデータベースを基盤にした内部統制支援システムを提供開始
~ サイボウズグループが連携し、日本版SOX法対応製品を本格販売 ~
サイボウズ株式会社(本社:東京都文京区 代表取締役社長:青野 慶久(戸籍名:西端 慶久) 以下サイボウズ)と当社の連結子会社、株式会社ブリングアップ(本社:大阪市淀川区 代表取締役CEO:国吉 拡 以下ブリングアップ)は、内部統制支援システム「ガンマエンジン・フォー・サイボウズ(Gamma Engine for Cybozu 以下ガンマエンジンFC)」を本日2007年3月19日(月)から提供開始いたします。
近年の企業会計における不正や資本市場のグローバル化を受け、2008年4月から施行される「日本版SOX法」(注1)が、企業に特に求めているものが内部統制の構築です。それを支援するため多くのITベンダーが内部統制対応製品を提供していますが、これらの製品は2002年7月に米国で成立された「SOX法」をもとにつくられたものが多く、非常に高額な為、新興市場の上場企業をはじめとする中堅企業にとっては、非常に重い負担になります。そこでサイボウズとブリングアップはこの状況を考慮し、従業員数およそ2,000名以下の中堅企業においても手軽に内部統制を構築していただけるよう本日から内部統制支援システム「ガンマエンジンFC」の提供を開始いたします。
「日本版SOX法」では、業務記述書、業務フロー図、RCM(リスク・コントロール・マトリックス(注2))の整備と、それをベースにした内部統制活動の実施並びに、記録(レポーティング)、監査、が求められています。既に「SOX法」を導入している米国では、内部統制の実施状況と内部監査の記録に多大な時間とコストがかかり問題となっていますので、今後日本でも特にこの作業において膨大な作業負荷がかかることが予想されます。そこで今回の「ガンマエンジンFC」はこれらの作業を手軽に実施でき、内部統制全般を支援するシステムとして開発されました。通常、これらを管理するシステムは非常に手間がかかるものですが、「ガンマエンジンFC」はサイボウズ社の簡単に構築・カスタマイズができるデータベース製品を基盤に開発されていますので、多大な費用や専門的な知識は必要なく、内部統制に関わる文書等を手軽に管理・監査することが可能になっています。また、これはWeb型のシステムですので、Webブラウザとネットワーク環境があれば簡単にどこからでもアクセスすることができ、容易に社員間で情報を共有いただけます。
なお「ガンマエンジンFC」は、重要な文書を管理するシステムであるため、セキュリティ機能を特に強化しています。全てのデータはサーバーに蓄積され、データの一元管理を可能にしていることはもちろん、利用者のログイン情報や書込み情報などのログ管理、利用者のアクセス権設定機能等も搭載していますので、安全性が更に高まります。これらの操作は全てWeb画面上で行えるので、運用担当者は高いITスキルをもたなくても、安全に情報を管理することが可能です。
更に「日本版SOX法」において重要なツールとなる企業の情報ポータル、グループウェア製品との連携も強化しています。具体的には、2万社以上が導入しているサイボウズ社のグループウェア製品「サイボウズ Office」と「サイボウズ ガルーン」への連携を強化しており、「ガンマエンジンFC」にデータが登録、又は更新されると、各グループウェア製品のトップページに新着情報を表示させることが可能になります(グループウェアを利用されない場合はメールでメンバー全員に新着情報が送信されます)。会社の情報が集約されるグループウェアにこの「RCM」情報も一緒に通知されるので、データが放置されて問題になることはありません。また各グループウェア製品とのシングルサインオン機能も搭載していますので、グループウェアの利用者はログイン名、及びパスワード入力を省略して、簡単に「ガンマエンジンFC」へアクセスすることができるようになります。
今後、サイボウズとブリングアップは「ガンマエンジンFC」を提供するだけでなく、ブリングアップのコンサルテーションを組み合わせて、総合的に企業の内部統制を支援してまいります。ブリングアップが行う内部統制導入支援コンサルテーションは、無駄を省くとともにわかりやすい内容で「日本版SOX法」に対してなじみが少ない企業でも早期に導入が可能です。両社は、セミナーなど様々なプロモーションを共に行い、本日から1年間で当製品を50社以上に導入いただくことを目標として取り組んでまいります。
注1)米国の「Sarbanes-Oxley(サーベンス・オクスリー)法」を意味します。エンロン事件をはじめとした米国企業の会計不祥事に対し、米国政府が2002年7月にSOX法を成立しました。日本でも同様の制度が導入されるため、「日本版SOX法」といわれています。日本では2008年4月から施行される予定です。
注2)販売や購買、資産管理など様々な業務プロセスにおけるリスクとそのリスクに対するコントロール(対処方法)の状況を管理するため作られる表のことです。
■販売開始日
・2007年3月19日(月)
■ガンマエンジンFC ホームページ
・http://www.bringup.co.jp/gamma_cybozu/
・http://garoon.cybozu.co.jp/topics/gr21/
■主な機能
・サイボウズ社のWeb型データベース製品を基盤にして開発された内部統制支援システムです。「日本版SOX法」で求められる「業務記述書」と、「業務フロー図」、「RCM(リスク・コントロール・マトリクス)」の整備と、それをベースにした内部統制活動の実施並びに、記録(レポーティング)、監査を容易に行えます。データベース機能を活用し、「業務記述書」や「業務フロー図」のファイル管理を行えることはもちろん、「日本版SOX法」の内部統制実施基準に準拠した「RCM」の数百に及ぶ項目もテンプレートとして用意しています。このテンプレートを利用することで販売や購買などの業務プロセスにおけるリスクとそのリスクに対するコントロール(対処方法)の状況を手軽に管理することが可能になります。
□RCMの主なテンプレート
・販売管理、財務管理、購買管理、給与管理、生産管理、資産管理、財務管理 等
■価格(年額・税別)
・¥5,000,000
※2年目以降は¥1,000,000(年額)になります。
※サーバーのスペックやアプリケーションの数によって価格が変わります。
※サーバー費用は含みません。
■動作環境
(※ 関連資料を参照してください。)
■会社概要
・サイボウズ株式会社
サイボウズはソフトウエア会社として1997年に設立されました。誰もが簡単に使えることを追求したコンセプトに基づき、ビジネス用ソフトウエアを開発・販売しています。主力製品のウェブ型グループウェア「サイボウズ Office」と「サイボウズ ガルーン」は、現在2万3千社に導入され、230万を超えるユーザーにご利用いただいています。今後はソフトウエア事業だけでなく、モバイルサービスやインターネットサービス事業にも取り組んで参ります。
※詳細 http://cybozu.co.jp/
・株式会社ブリングアップ
株式会社ブリングアップはサイボウズグループのコンサルティング会社です。4年前からリスクマネジメント事業を強化しており、「日本版SOX法」の機運か高まる中いち早く活動、展開してまいりました。2001年設立。
※詳細 http://www.bringup.co.jp/
< 一般の方からの製品・購入についてのお問い合わせ先 >
株式会社ブリングアップ 〒112-0004 東京都文京区後楽1-4-14 後楽森ビル12階
リスクマネジメント事業
TEL:03-3815-2421 FAX:03-3815-2431
※本文中に記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。