ローム、超薄型・小型のショットキーバリアダイオードとツェナーダイオードを開発
世界最小の0603サイズ、ツェナーダイオード・ショットキーバリアダイオードを開発!
半導体メーカーのローム株式会社(本社:京都市)はこのほど携帯電話、デジタルカメラなど小型、薄型を求められるあらゆる電子機器向けに世界最小、最薄となるダイオードの新しいパッケージ「GMD2」を採用したショットキーバリアダイオード、ツェナーダイオードを開発しました。このパッケージでは2007年3月にサンプル出荷(サンプル価格100円/個)を開始し、2007年6月から月産1000万個の体制で量産を開始する予定です。生産は前工程をローム・ワコーデバイス(岡山県)、後工程をローム・ワコー(岡山県)で行います。
近年、携帯電話をはじめとする携帯型の電子機器の小型・薄型化がますます加速していく傾向にある中、これまでのショットキーバリアダイオード、ツェナーダイオードでは最小サイズは1006サイズ(1.0mm×0.6mm)でした。今回ロームが開発した「GMD2」(0603サイズ)パッケージシリーズは独自のチップデバイス構造と超精密加工技術を採用することにより、従来の電気的特性を維持した上で超小型化、超薄型化を可能とし、1006サイズに比べ面積比で67%削減、薄さで20%削減することができました。重要スペックであるパッケージパワーについては、1406サイズ、1006サイズの100mWというスペックを継承しています。このことにより0603サイズでは、業界初となるショットキーバリアダイオード、ツェナーダイオードを実現することができました。このパッケージにより、携帯電話、デジタルカメラなどの小型、薄型が求められるあらゆるセットでさらなる省スペース・高密度化が可能になります。
<0603サイズ「GMD2」パッケージシリーズの主な特長>
1)0.6mm×0.3mmサイズの超小型
2)高さ 0.3mmの超薄型
3)1006サイズに比べ面積比67%、薄さ20%削減
4)100mWのパッケージパワーを保証 (1006サイズ、1406サイズと同様のハイスペック)
5)搭載チップ
添付資料をご参照ください。
今後もロームは、今回発表した0603サイズ「GMD2」パッケージ以外にも独自の技術を活かして、お客様のニーズに沿ったダイオード製品開発を進めるとともに、さらなる製品シリーズの拡充に努めてまいります。
以 上