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ニュースリリースのリリースコンテナ第二倉庫

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2025'02.03.Mon
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2007'08.16.Thu

森永乳業、ビフィズス菌「BB536」のアレルギー誘引物質「Th2ケモカイン」産生抑制効果を発表

<速報> 森永乳業株式会社食品基盤研究所より

アレルギー症状の重篤化に関わるTh2ケモカイン(細胞遊走化因子)の
ビフィズス菌BB536による抑制効果を発表

日本農芸化学会2007年度大会(2007年3月24日-27日)発表内容のご報告


 動物細胞を用いた研究からビフィズス菌BB536が、アレルギー症状の重篤化に関与する「Th2ケモカイン」の産生を抑制することが、森永乳業(株)食品基盤研究所と東京大学大学院農学生命科学研究科八村敏志助教授との共同研究で明らかになりました。BB536は、マスト細胞上のIgEに抗原が結合した後のアレルギー反応で誘導されるTh2ケモカインを抑制したことから、すでにアレルギーを発症している人(IgE陽性者)の症状を軽減する可能性が示唆されます。この研究成果を日本農芸化学会2007年度大会(2007年3月24日-27日)において発表いたします。

 2005年に行ったスギ花粉症症状の軽減作用を検討したヒト臨床試験では、BB536の摂取により、体内免疫バランスの改善や花粉症の自覚症状に対する緩和作用が示唆されました。その試験において、Th2マーカーの1つである血中の「TARC」(thymus- and activation-regulated chemokine)の上昇を抑制しました。

 「TARC」や「MDC」はTh2細胞を特異的に誘引するケモカイン(細胞遊走化因子)で、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎といったアレルギー症状の重篤度と強い相関を示すことから、症状重篤度の指標として用いられています。これらのTh2ケモカインはアレルギー炎症部位での白血球の浸潤・集積に関わり、症状の重篤化に関与していることが指摘されています。
 今回は動物細胞を用い、ビフィズス菌BB536がこれらのTh2ケモカインの産生にどのように影響を及ぼすかを調べました。

● 「BB536の抗アレルギー効果 -2005年花粉症臨床試験結果-」
 * 関連資料 参照

[調査内容]
・マウスの脾臓細胞を、BB536添加または添加していない培地(medium)にてそれぞれで培養し、経時的に培養上清に含まれるTARCとMDCの量を測定しました。
・マウス脾臓細胞の中のどのような種類の細胞がTARCやMDCの産生に関与しているのかを調べました。
・TARCやMDCを産生する細胞に対するBB536のTh2ケモカインの抑制効果を調べました。

[試験結果]
 * 関連資料 参照

[まとめ]
 アレルギー症状はマスト細胞上のIgE に抗原が結合することによりひき起され、Th2ケモカインはそれに引き続くアレルギー反応の症状重篤化に関与します。
 BB536は抗原とIgE の結合後のアレルギー反応で誘導されるTh2ケモカインを抑制することから、すでにアレルギーを発症している人(IgE 陽性者)の症状を軽減する可能性が示唆されました。
 また、これまでに細胞レベルでの乳酸菌・ビフィズス菌のTh2ケモカイン抑制効果に関する報告はなく、今後、乳酸菌・ビフィズス菌による抗アレルギー効果の検証を進める上で、意義のある結果であると考えられます。


(参考)

[調査の背景: 森永乳業のこれまでの花粉症症状改善の研究について]
 森永乳業では、2004年からビフィズス菌BB536が花粉症の不快症状にどの程度改善効果を発揮するのか、ビフィズス菌BB536含有のヨーグルトを使って検証し、ビフィズス菌BB536含有のヨーグルトを摂取したグループでは、鼻や目などの自覚症状が改善されたほか、花粉症関連の血中マーカーインターフェロン-γの低減や好酸球比率の上昇が抑制されるなど、免疫機能も良好な状態を維持できていました。
 2005年の研究では、ヨーグルトではなく、BB536の菌末を使って、BB536単独の抗アレルギー作用について検証し、花粉が大量に飛散している状況においても、ビフィズス菌BB536そのものが持つ整腸作用と免疫調節作用が、体内免疫バランスの改善や花粉症の症状の軽減に作用していることが示唆されています。

* ビフィズス菌BB536とは・・・
 長年にわたる独自の研究から、ビフィズス菌BB536(ビフィドバクテリウム・ロンガムBB536)は、健康なヒトの腸管より発見されました。また、ヒト由来のビフィズス菌として、酸や酸素に強く、生きたまま腸に届きやすいのが特徴です。
 整腸や感染防御、免疫調節など多くの機能を発揮する優れたビフィズス菌であり、森永乳業ではこのビフィズス菌BB536を多くの商品に使用しています。

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