DOWAホールディングスグループ、ヤマハ子会社の株式譲受に合意
伸銅品製造・販売会社の経営権取得、業界トップへ
~ヤマハ(株)と合意~
当社および当社の100%子会社DOWAメタルテック株式会社は、ヤマハ株式会社との間で、ヤマハの子会社であるヤマハメタニクス株式会社(以下YMX社)の発行済み株式の90%、およびヤマハ・オーリンメタル株式会社(以下YOM社)の発行済み株式の50%、の株式譲受に関する基本合意書を、本日締結いたしました。今後、詳細条件を協議・決定し、本年9月末に株式を譲り受ける予定です。
YMX社は、1959年にヤマハの前身である日本楽器製造(株)の金属研究部門からスタートし、主にニッケル合金条、バネ用銅合金条を製造・販売してまいりました。1983年にオーリン・コーポレーション(米国。以下オーリン社)と技術提携を行い、リードフレーム用銅合金の本格生産を開始、現在C7025、チタン銅など高品質・高機能銅合金条のリーディングメーカーの地位を築いております。
一方YOM社は、1987年にヤマハとオーリン社の合弁で設立された銅合金材料のマーケティング、販売会社でYMX社の製造する銅合金材料を国内、および東南アジアに販売しております。
またオーリン社は、世界トップクラスの生産量、開発力を誇る米国最大の伸銅メーカーで、同社の開発したC7025、C194はリードフレーム、高機能電子部品材料のグローバルスタンダードであります。DOWAとは主力合金の相互ライセンス、技術供与など、従来からパートナーシップを築いておりました。
DOWAメタルテックは自動車向けコネクター材料でトップサプライヤーの地位にあり、より高付加価値合金のウエイトを高め、収益基盤を強化すると同時に、グローバルな供給体制構築に取り組んでいます。
昨年は、2つ目の海外拠点としてタイに伸銅品の加工会社設立(2007年7月稼動予定)、国内製造拠点であるDOWAメタル(株)への大型設備増強などを行なっております。
またYMX社およびYOM社は、DOWAメタルと同じ静岡県磐田市内に位置し、人・設備・技術を相互に有効活用することが可能です。
今後、DOWAメタルテックでは、自動車向けコネクター材料で培ったDOWAの生産性、加工技術とYMX社の持つ品質管理・製造能力、およびオーリン社の合金開発力を融合することで、自動車、半導体、電子部品用銅合金材のグローバルトップサプライヤーを目指すとともに、業界No.1の強固な経営基盤を構築して参ります。
《 対象会社2社の概要 》
商 号:ヤマハメタニクス株式会社
所在地:静岡県磐田市新貝2630
代表者:代表取締役社長 井上昭史
設立年月日:1991年11月1日
資本金:5億円
従業員数:244人(2006年3月末)
売上高:127億円(2006年3月期)
事業内容:ニッケル合金、銅合金等の製造販売
加工品(電子部品)の製造販売
出資比率(出資前):ヤマハ100%
(出資後):DOWAメタルテック90%、ヤマハ10%
商 号:ヤマハ・オーリンメタル株式会社
所在地:静岡磐田市新貝2630
代表者:代表取締役社長 長瀬直明
設立年月日:1987年7月1日
資本金:4.8億円
従業員数:12名(2006年3月末)
売上高:87億円(2006年3月期)
事業内容:銅系特殊合金のマーケティング・販売
出資比率(出資前):ヤマハ50%、オーリン50%
(出資後):DOWAメタルテック50%、オーリン50%
以上
(※ 補足資料あり。)