科研製薬とサンスター、欧米でのbFGFの歯科領域に関するライセンス契約を締結
bFGFの欧米における歯科領域に関するライセンス契約について
科研製薬株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:乾 四朗、以下「科研製薬」)とサンスター株式会社(本社:大阪府高槻市、代表取締役会長:金田博夫、以下「サンスター」)は、2007年6月18日付で、欧米におけるbFGF(塩基性線維芽細胞成長因子;basic FGF)の歯科領域での開発、販売に関しライセンス契約を締結いたしました。
科研製薬では、かねてより遺伝子組み換え技術により製造されたヒトbFGFを用いて、再生医療の医薬品としての研究開発を行っております。2001年には世界に先駆けて、創傷治癒促進剤「フィブラスト(R)スプレー」の商品化に成功し、現在歯科領域(歯周病)および整形外科領域(骨折等)での臨床試験を日本国内で実施しております。
サンスターはオーラルケア製品開発の豊富な経験を活かし、科研製薬の持つデータやノウハウを活用することで、欧米での歯科領域におけるbFGF製品開発を進めます。
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bFGF(塩基性線維芽細胞成長因子;basic fibroblast growth factor )
生体内に存在し、細胞の増殖や分化の調節を行っているタンパク質の一種です。線維芽細胞成長因子は20種類以上の存在が知られていますが、科研製薬が開発しているものは、塩基性であることから、bFGF(塩基性線維芽細胞成長因子;basic fibroblast growth factor)と呼ばれています。皮膚、血管、骨、軟骨といった様々な組織の形成に強く関与している細胞成長因子のひとつであり、再生医療の分野でもっとも期待されるもののひとつです。また、FGF-2とも呼ばれています。