マイクロソフトなど、Windowsプラットフォームとサービス推進のためのコミュニティ「Wipse」を設立
Windows(R)プラットフォームとサービス推進のための新コミュニティを設立
~ 「イノベーション」・「相互運用性」の推進による新ビジネスの創出、
新しいユーザーエクスペリエンスの提供を目指す~
マイクロソフト株式会社(本社:東京都渋谷区、以下マイクロソフト)、イースト株式会社(本社:東京都渋谷区)、株式会社シーイーシー(本社:東京都渋谷区)、株式会社東証コンピュータシステム(本社:東京都中央区)、日本電気株式会社(本社:東京都港区)、日本ヒューレット・パッカード株式会社(本社:東京都千代田区)、日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区)、日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社(本社:東京都品川区)、富士通株式会社(本社:東京都港区)の9社は共同で、Windows(R)プラットフォームとサービスによる「イノベーション」・「相互運用性」の推進、新ビジネスの創出、新しいユーザーエクスペリエンスの提供を実現するため、新しいコミュニティ「Wipse(ワイプス)」を 6月27日に発足させ、活動を開始します。
「Wipse」はWindows + Servicesの略であり、本コミュニティでは、新しい時代のユーザーエクスペリエンスの普及啓蒙を目的とし、Windowsプラットフォームと、さらにインターネットをベースとしたサービス提供などに代表される新テクノロジー、標準化動向などに注目し、それぞれの分野におけるテクノロジーの調査・研究、実証・実験、およびビジネスの促進を行います。
すでに正式発足前に参加企業を先行募集し、現在 40社の参加企業で活動を開始します。4つの部会を設置し、Open XML、Windows Live(TM)API、Microsoft Silverlight、WSSRA(Windows Server System Reference Architecture)のテクノロジーの紹介、技術検証などを行っていきます。活動はソーシャルネットワークやブログ、メーリングリスト、メールニュースなどコミュニティ型のコミュニケーションツールを活用し、組織運営、活動を行います。参加企業間での実証実験、ビジネスモデルの検討、事例紹介、そして共同マーケティングまで幅広い活動を予定しています。
近年、SaaS(Software as a Service)型ビジネスの普及・推進において、マイクロソフトでは、一般的なSaaSの概念を、ソフトウェアとサービスが融合し相互に連携するプラットフォーム「Software + Services(S+S)」として具体化しています。
【「Wipse」概要】
会長:松倉 哲(株式会社東証コンピュータシステム 取締役社長)
発起人会社:
イースト株式会社
株式会社シーイーシー
株式会社東証コンピュータシステム
日本電気株式会社
日本ヒューレット・パッカード株式会社
日本ユニシス株式会社
日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社
富士通株式会社
マイクロソフト株式会社
【各部会の活動概要】
■Open XML部会
Ecmaが策定するOpen XMLを使ったアプリケーションやサービスを育成し、標準化を推進するための部会です。広く普及している Microsoft Officeを利用して作成された、ユーザーの大切な資産であるデータを、Windowsとモバイルデバイス間で、また、その他のプラットフォーム間で共有していくための標準化について、調査と研究を進めると共に、相互運用性に関する実証実験などを企画していきます。マイクロソフトでは、Open XMLの理解促進および技術者育成のためのトレーニングを実施します。
■Windows Live API部会
マイクロソフトが提供するウェブプラットフォームWindows Liveが供給する汎用サービスを、開発者の視点から調査・研究していくための部会です。
Windows Live Platformサービスを効果的に利用するための必要な、TOU(terms of use)への理解を促進するための情報を提供していきます。
■Silverlight部会
Microsoft Silverlightは、クロスブラウザ・クロスプラットフォームに対応するWebブラウザのプラグインです。.NETを基盤とし、Webにおける次世代のメディア体験とRIA(Rich Interactive Application)を実現します。
このSilverlightの基本的なアーキテクチャ、デザイン等様々な側面につき、技術セミナー等を行い、開発者やデザイナーの方に広く情報をご提供していきます。同時に、他の.NETテクノロジーとの組み合わせを、実案件への適用や様々な実証実験の中で調査・研究し、相互運用性の高さを実証するとともに、その可能性を最大限に追及していきます。
■WSSRA部会
WSSRA(Windows Server System Reference Architecture)は、分散環境におけるサーバーシステムを構築する上で必要な、ドキュメントとディプロイメントキットで構成される概念です。既存システムの検証や、新規システムの設計をおこなうときに、参照可能なアーキテクチャのリファレンスについて検証していきます。
会費 60,000円(初年度 2007年10月1日から2008年9月末日まで)
URL:< http://wipse.jp >
株式会社東証コンピュータシステムは、Wipseの設立に強く賛同します。
弊社は、Windows Vista(TM) を活用した証券端末システムなど、多くのパッケージソフトを開発しており、Windows Server(R) 2008 にも強い期待を持っています。Open XML、WSSRA などの最新技術を、参加企業各社と協業して推進したいと考えています。新しいビジネスモデルの創造とソリューションの提供をソリューションの提供を進めてまいります。
株式会社 東証コンピュータシステム 取締役社長 松倉 哲
イースト株式会社は、「DOSからWindowsへ」の変革期に会社を興しました。
今回、その数百万倍の規模で広がっている、「Windows とサービスによる革命」の一助となればと思い、Wipseに参加させていただきました。この半年間にXAML/WPF、ガジェット、Windows Live API、Windows Mobile(R)などを活用した40種類のサービスを発表しました。これらのサービスに Silverlight、Open XMLを加えて強化し、会員企業間の相互運用により、新しい価値の創造を目指す所存です。
イースト株式会社 代表取締役社長 下川 和男
マイクロソフト株式会社は、こころよりWipseの設立を歓迎いたします。
マイクロソフト株式会社では、Windowsをはじめとするプラットフォーム製品、様々なアイデアの具現化を支援する開発ツール、そしてソリューション、サービスの相互接続をより容易にする技術や、製品の市場への提供を通じて、様々な分野におけるイノベーション、インターオペラビリティへの貢献を推進してまいりました。
本コンソーシアムによる会員企業各社とのパートナーシップにより、より効果的なイノベーションの促進、更なるインターオペラビリティの向上を推し進めていけると確信しております。
マイクロソフト株式会社 最高技術責任者 (CTO) 加治佐 俊一
◆マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通
じて入手できます。
マイクロソフト株式会社 Webサイト
< http://www.microsoft.com/japan/ >
マイクロソフトコーポレーション Webサイト
< http://www.microsoft.com/ >
*Microsoft、Windows、Windows Live、Silverlight、Windows Vista、Windows ServerおよびWindows Mobileは、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。
*Windowsの正式名称は、Microsoft Windows Operating System です。
*その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。