日本鉄鋼連盟、5月の普通鋼鋼材需給速報を発表
平成19年5月普通鋼鋼材需給速報について
5月の普通鋼鋼材出荷は、国内向けは521.6万トンで、前年同月比50.7万トン、10.8%増と12カ月連続増、前月比では13.1万トン、2.6%増と2カ月振りの増加となった。輸出向けは187.0万トンで、前年同月比3.0万トン、1.6%増と13カ月連続増、前月比では28.4万トン、17.9%増と2カ月振りの増加となった。この結果、出荷合計は前年同月(654.9万トン)比53.7万トン、8.2%増の708.6万トンと12カ月連続の増加となった。
また、生産は723.1万トンで、前年同月(690.2万トン)比32.9万トン、4.8%増と12カ月連続の増加となった。
5月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(650.5万トン)比14.5万トン増の665.0万トンとなった。内訳をみると、メーカー在庫は前月末(500.3万トン)比6.5万トン、1.3%増の506.7万トンと2カ月連続の増加、問屋在庫は前月末(150.3万トン)比8.0万トン、5.3%増の158.3万トンと、2カ月振りの増加となった。
国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(543.0万トン)比21.3万トン、3.9%増の564.3万トンと3カ月連続の増加、輸出船待在庫は前月末(107.5万トン)比6.8万トン、6.3%減の100.7万トンと2カ月振りの減少となった。
また、在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上増加した品種は、鋼管(6.6万トン増の67.9万トン)、小形棒鋼(2.9万トン増の60.6万トン)、冷延広幅帯鋼(2.3万トン増の62.0万トン)、H形鋼(1.8万トン増の32.1万トン)、亜鉛めっき鋼板(1.7万トン増の101.9万トン)、その他金属めっき鋼板(1.7万トン増の18.2万トン)、鋼板(1.1万トン増の64.6万トン)、中小形形鋼(1.1万トン増の12.0万トン) の各品種、前月比1万トン以上減少した品種は鋼帯(幅600mm以上)(7.2万トン減の156.9万トン)のみであった。
以上の結果、5月末の在庫率は、前月末の97.5%から3.6ポイント低下して93.9%となり、12カ月連続して100%を下回った。一方、国内在庫率は前月末の106.8%から1.4ポイント上昇して108.2%と、2カ月連続で100%を上回った。