日本HP、ミッドレンジディスクアレイ製品群「EVAファミリ」の新モデルを販売開始
ミッドレンジディスクアレイ製品群のラインアップを一新
-エンクロージャ搭載スイッチにより障害対応を迅速化、新しいコントローラチップの搭載で約20%の性能向上-
日本ヒューレット・パッカード株式会社(略称:日本HP、本社:東京都千代田区、代表取締役社長執行役員:小田 晋吾)は、ミッドレンジのディスクアレイストレージ製品群「HP StorageWorks Enterprise Virtual Array(以下、EVA)ファミリ」のラインアップを一新し、新モデル「HP StorageWorks EVA8100/EVA6100/EVA4100」の販売を本日から開始します。
EVAは、ストレージの管理、運用の負担を減らす独自の仮想化技術により、運用中にボリュームの容量拡張が可能です。更にRAIDボリュームの再構築、各ディスクへの負荷分散がコントローラにより自動的に行われ、高いパフォーマンスを提供します。また、電源など各構成要素の二重化や、6月29日に発表したHP通報サービスにも対応しており、高い可用性を実現しています。これらの機能が高く評価され、EVAは多くのお客様に採用されています。
今回発表の新モデルでは、ディスクエンクロージャにスイッチを追加することでディスクドライブ障害による影響を局所化でき、業務継続性がさらに向上しました。また、新しいコントローラチップの搭載で性能も向上しました。
日本HPではパートナー経由でのEVAの販売体制を強化しており、更なる可用性と管理性の向上を実現したEVAファミリへの新ラインアップの投入により、ミッドレンジディスクアレイのビジネスをさらに拡大します。
<本日発表の製品>
製品名 希望小売価格 出荷開始
HP StorageWorks EVA8100 13,125,000円(税抜12,500,000円) 7月下旬
HP StorageWorks EVA6100 6,783,000円(税抜 6,460,000円) 7月下旬
HP StorageWorks EVA4100 3,633,000円(税抜 3,460,000円) 7月下旬
新製品の特長は以下の通りです。
<スイッチによる障害ディスクドライブの切り離しが迅速化でき、業務継続性がさらに向上>
EVAには様々な可用性向上の技術が採用されています。ディスクドライブ障害に対する可用性技術のひとつとして、従来のEVAでは障害ディスクドライブの切り離し制御をコントローラにより行っていました。
今回の新製品では、その技術に代わりCTS(Cut Through Switch、カットスルースイッチ)をディスクエンクロージャに搭載しました。これにより、障害を起こしたディスクドライブを他のディスクドライブに影響なく、ハード的に迅速に切り離すことができるため、障害時のシステム全体への影響を極小化でき、業務の継続性をさらに向上できます。
<コントローラのチップ改良により、性能が約20%向上>
EVAは、仮想化エンジンを搭載したコントローラやディスクエンクロージャ、FCループスイッチが別々のコンポーネントとして構成されるモジュラー型のディスクアレイです。今回の新製品ではコントローラに搭載するチップを改良し、従来製品と比較して20%程度の高速化を実現しました。特に、小規模ブロックのデータ処理効率が向上します。
<管理ソフトウェアのバージョンアップにより、操作性が向上>
EVAの運用管理には、以下の4つのソフトウェアがあります。
・包括的な管理ソフトウェア「HP StorageWorks Command View EVA(以下、Command View EVA)」
・ローカル複製ボリュームの作成、管理、設定を行う「HP StorageWorks Business Copy EVA(以下、Business Copy EVA)」
・リモート複製ボリュームを管理する「HP StorageWorks Continuous Access EVA(以下、Continuous Access EVA)」
・Business Copy EVAとContinuous Access EVAを制御する統合管理インタフェース「Replication Solutions Manager(以下、RSM)」
今回これらのソフトウェアにおいて以下の連携強化、機能拡張を行いました。
これにより、EVAの管理環境をさらに強化することが可能です。
・RSMとCommand View EVAのシングルサインオンが可能に
一度のログインでどちらのソフトウェアも利用可能になり、複数の管理ソフトウェアを同時に利用する際の操作の煩雑さを軽減します。
・Business Copy EVAの操作性が向上
ウィザードの追加やスケジューラの改良により操作性が向上します。また、HP-UX 11.31など対応OSも追加しました。
・Continuous Access EVAにMirrorClone機能を追加
差分同期が可能なスナップショット機能MirrorCloneのボリュームを、遠隔地のEVAに複製することが可能です。これにより、ホストからのデータアクセスに負荷をかけずに遠隔地のEVAにミラーリングを行うことができます。
■今回の新製品に関する情報は以下のURLを参照してください。
http://www.hp.com/jp/storage_new
■HP StorageWorksに関する製品情報は以下のURLを参照してください。
http://www.hp.com/jp/storage
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