ミック経済研究所、エネルギーマネジメントシステム・ソリューション市場の現状と展望の調査結果を発表
温暖化ガス削減対策から省エネ市場が伸びている。2006年度のエネルギーマネジメントシステム・ソリューション市場規模は、2,190億円で、今後、年平均10%で伸張し、2010年度で3,160億円となる。
特に、業務部門や中小事業所をターゲットとした遠隔監視システム関連の事業が2008年度以降 年20%以上で伸張する。
今、温暖化ガス削減で注目を浴びる省エネ対策市場の実態を捉えたマーケティング資料「IT活用によるエネルギーマネジメントシステム・ソリューション市場の現状と展望2007年度版」発刊
情報・通信分野専門の市場調査機関である株式会社ミック経済研究所(本社:東京港区、社長:有賀 章)は、エネルギーマネジメント分野の市場実態を捉えたマーケティング資料「IT活用によるエネルギーマネジメントシステム・ソリューション市場の現状と展望2007年度版」を、2007年7月2日に発刊した、と発表しました。
省エネルギーを実現する方法には大きく2つあり、一つは省エネ設備機器の導入による方法、もう一つはエネルギーの「見える化」を行ってエネルギー使用量を効率的に管理する方法です。後者の方法は、エネルギーマネジメント(EM)といわれており、今回の調査では、そのEMにスポットを当てております。EMは、特に温暖化ガス排出量の増えている業務部門や家庭において今後取り組まなければならない重要課題となっています。
また、EMには、ユーザー事業所の中央監視システムによりBEMS(ビルエネルギー管理システム)を実現する方法や、事業者の遠隔監視システムにより複数事業所のエネルギーマネジメントを代行サービスする方法など各種ありますが、今回、これらを5つのソリューションに分け、調査分析しています。(下表参照)
今回の調査は、本市場への参入企業110社を対象として、面接取材を中心に調査を実施、主要参入企業29社の個別実態と残り81社の数値を積み上げ、エネルギーマネジメントシステム・ソリューション市場全体を推定した資料となっています。
調査結果の概要は、以下のとおりです。
<IT活用によるエネルギーマネジメントシステム・ソリューション市場規模>
2006年度のエネルギーマネジメントシステム・ソリューションの全体市場規模は、218,773百万円であった。
市場を構成するソリューションごとの構成比と市場規模は、1)中央監視システム-システムインテグレーションが59.6%の130,450百万円、2)中央監視システム-設備維持管理・運用が29.2%の63,949百万円、3)遠隔監視システム-ASP方式が3.3%の7,165百万円、4)遠隔監視システム-マネジメント・アウトソーシングが6.3%の13,716百万円、5)エネルギー診断・コンサルティングが1.6%の3,493百万円であった。
全体市場規模は、今後、2012年まで年平均10.0%で伸張し、2010年の時点で、全体市場規模は、316,000百万円、そのうち、1)中央監視システム-システムインテグレーションが180,000百万円、2)中央監視システム-設備維持管理・運用が84,000百万円、3)遠隔監視システム-ASP方式が16,000百万円、4)遠隔監視システム-マネジメント・アウトソーシングが28,000百万円、5)エネルギー診断・コンサルティングが8,000百万円にまで拡大すると推定される。
推定の根拠は以下の通りである。
(1)中央監視システム関連[1)、2)]については、景況の回復傾向を受け、活発な設備投資により新築建物物件ビジネスが増加傾向にあることから、今後も堅調に年7%で増加する。
(2)遠隔監視システム関連[3)、4)、5)]に関しては、今夏、温暖化ガス削減目標の達成に向け事務所や店舗などに対し自主行動計画の設定が求められたことなどにより、サービス業を中心とする業務部門や中小事業所の省エネ対策が今後一段と加速化することが予想され、2007年度11%、2008年度20%、2009年以降、年25.0%増加すると推定した。
【EMソリューション/内容】
(※ 関連資料を参照してください。)
なお、同資料の体裁はA4版327頁のファイル製本で、価格は199,500円(消費税含む)です。(CD-ROM版399,000円もご用意しております)
(※ EMソリューション/内容は関連資料を参照してください。)