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ニュースリリースのリリースコンテナ第二倉庫

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2025'02.08.Sat
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2007'07.12.Thu

京都大学とアステラス製薬、次世代免疫制御めざす創薬医学融合拠点での協働研究を実施

京都大学とアステラス製薬
次世代免疫制御を目指す創薬医学融合拠点での協働研究実施のお知らせ


 京都大学(本部:京都市、総長:尾池 和夫)とアステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:野木森 雅郁)は、「次世代免疫制御を目指す創薬医学融合拠点」による協働研究を実施することになりましたので、お知らせします。なお、本融合拠点は平成19年度の文部科学省科学技術振興調整費による「先端融合領域イノベーション創出拠点の形成」プログラムに採択されています。

 現在、わが国を含む先進諸国では、アトピー、喘息、花粉症などのアレルギー疾患の罹患者は全人口の1/3を超え、加えて関節リウマチやクローン病など、免疫に関連する難病克服のための革新的新薬の創出は急務となっています。さらに、がんや、肝炎など慢性感染症の治療のための新しい免疫賦活薬に大きな期待が寄せられており、移植・再生医療など次世代医療の確立のためには安全な免疫抑制技術と創薬は不可欠となっています。
 革新的な免疫制御薬に対するこうした世界的要請を背景に、京都大学とアステラス製薬は、最先端の基礎免疫学研究の成果と創薬技術の融合による、次世代の革新的免疫制御薬の創出をめざす協働研究の実施を協議してきましたが、このたび、文部科学省科学技術振興調整費による「先端融合領域イノベーション創出拠点の形成」プログラムに採択されたことを受け、本格的な創薬医学融合拠点を始動することになりました。

 京都大学は、免疫学研究の世界の中心の一つとして、抗体遺伝子の構造と機能、制御性T細胞や樹状細胞による免疫応答調節、リンパ球の発生と分化、癌免疫やアレルギー反応の機構などの分野で、これまで極めて多くの重要な研究成果をあげてきました。また、付属病院は、生体肝移植では世界一の実績をもつ他、膵島移植、肺移植などの移植医療の拠点としての実績があり、再生医学研究所では、ES細胞をはじめとする再生医療のための最先端の研究が進められています。一方、アステラス製薬は、ゲノム創薬など最先端の創薬技術を導入し、わが国発のグローバル医薬品の創製をめざして開発研究を進めています。アステラス製薬の開発した免疫抑制剤タクロリムスは、現在、臓器移植にともなう拒絶反応を抑制する免疫抑制剤として、世界で最も広く使われている医薬品となっています。

 創薬は、極めて長い時間と膨大な経費を要する困難な活動であり、多くの候補化合物から最終的に安全で効果的な薬物にいたる確率は非常に小さいものです。この非効率性の原因の一つは、基礎医学研究と創薬プロセスが各々独自に全く別の場所で行われている点にあると考えられています。本融合拠点では、強い基礎免疫学研究の基盤を有する京都大学と、わが国発のグローバル医薬品の創出をめざし、すでにその実績を有するアステラス製薬とが協働し、わが国で初めて、両者を同一の施設で連動して進めていきます。この融合研究拠点の研究施設(京大アステラス融合ラボ)は京都大学医学部構内に設置され、京都大学学内研究者チーム、国際公募による若手研究者チーム、アステラス製薬研究者チームにより免疫に関連する薬剤の創製をめざして協働研究を推進していきます。また、ここには知的財産管理や技術支援のチームも設置します。

 本融合拠点での協働研究により、創薬システムのイノベーションと、多くの次世代の革新的免疫制御薬をわが国から世界に向けて送りだすことを目指すとともに、基礎医学研究、創薬技術、知的財産管理などに精通した創薬医学研究者の養成にも貢献していきます。


以 上

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