松下電工、東海道・山陽新幹線の車両「N700系」量産車にLED照明器具を納入
次世代新幹線車両・N700系(量産車)に、車両用LED照明器具を納入
松下電工株式会社は、2007年7月1日から営業運転開始の東海道・山陽新幹線の次世代新幹線車両N700系量産車に、小型で省エネ・高信頼性のLED照明器具を納入しました。
採用された器具は、一編成あたりに特注対応品の「フットライト」26台、「スポットライト」12台と「補助ライト」2台です。「フットライト」は、グリーン車への通路部、「スポットライト」「補助ライト」は運転席用に採用されています。当社では、建築用の照明器具だけではなく、鉄道車両などの産業照明分野や機器組込分野など、新しい市場への提案を強化してまいります。
■N700系に納入した車両用LED照明器具について
今回、当社が「N700系」に納入した車両用LED照明器具は、車両用に特注対応し新たに開発したものです。LED照明器具は、白熱灯に比べ消費電力が少ないことや、振動に対する信頼性が優れている点が評価され、次世代型新幹線N700系車両に採用されました。
グリーン車への通路部分のフットライト(足元灯)は、通路の側面下部に埋め込んで、間接照明で照明器具が主張しない(目立たない)照明手法を採用。通路での歩行を、スムーズに誘導します。
運転席のスポットライト(手元灯)は、運転テーブルの必要なところに必要な明るさを得るために、高出力で配光制御した小型スポットライトが評価されています。「補助ライト」は、運転席全体の明るさを確保するための器具です。
当社は、2005年1月開通した中部国際空港と名鉄名古屋を結ぶ名鉄空港特急「ミュースカイ」、2006年4月末に開業した富山ライトレール株式会社の次世代型路面電車システム(LRV)の低床型車両「(愛称)ポートラム」にも、LED照明器具を納入しています。今後も、鉄道車両用照明を含む、産業分野などの新市場開発に展開強化いたします。
以 上