大塚製薬、英社と中枢神経疾患やがん領域でカンナビノイドの共同研究契約を締結
大塚製薬とGWファーマシューティカルズ
カンナビノイドに関する共同研究契約締結 7月9日
大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:樋口達夫)とGWファーマシューティカルズplc.(以下「GW社」)は、中枢神経疾患およびがん領域におけるカンナビノイドのグローバル共同研究契約を7月9日に締結しました。
今回の契約により、両社は中枢神経疾患およびがん領域におけるカンナビノイド共同研究 チームを立ち上げ、世界での臨床開発、承認申請、そして商業化に向けて最も有望な候補物群の選定を行い、選定された候補物は、GW社から大塚製薬へのライセンス契約の対象となります。ライセンス契約に至った候補物のグローバル開発及び商業化に対する費用は大塚製薬が負担し、GW社は、ライセンス契約の一時金、開発の進捗に応じたマイルストーン、長期にわたる原料供給費用およびロイヤリティーを受け取ります。各候補物に対するライセンス契約は世界での開発を決定する際に締結されます。
GW社 会長のジェフェリー・ガイ博士は、「中枢神経疾患領域のリーディングカンパニーである大塚製薬と自社の革新的なカンナビノイドのパイプラインを充実させるため、共同で中枢神経疾患およびがん領域の研究をできることをうれしく思います。本年2月に締結した、米国を対象としたカンナビノイド系がん疼痛治療剤『サティベックス』の契約に引き続き、今回の新たな共同研究契約は、両社の関係をさらに強固なものにしていくことでしょう。」とコメントしています。
大塚製薬株式会社 代表取締役社長 樋口達夫は、「大塚製薬は、未だ治療上のニーズの満たされない疾患に焦点をあて、世界の人々の健康に貢献するため革新的医薬品の研究開発を続けています。今回のGW社とのカンナビノイドに関する共同研究契約により、中枢神経疾患およびがん領域に大きな可能性を秘めたカンナビノイドの研究にGW社と共に挑戦できることを嬉しく思います。この共同研究の結果、革新的な製品を世界に提供できることを期待しています。」と述べています。
両社は、GW社の持つカンナビノイドの生産技術や知識、大塚製薬の持つ中枢神経疾患およびがん領域における技術、知識、経験を融合することで中枢神経疾患およびがん領域におけるカンナビノイドの新しい治療薬への応用を目指してまいります。
大塚製薬は 'Otsuka - people creating new products for better health worldwide' の企業理念のもと、世界の人々の健康に寄与してまいります。
<ご参考> カンナビノイドについて
カンナビノイドは、カンナビスに含まれる生理活性物質の総称で、テトラハイドロカンナビノールやカンナビダイオールなどが含まれます。これらの生理活性物質が、CB1やCB2といったカンナビノイド受容体に結合することによりさまざまな生理作用を引き起こします。その働きは近年徐々に明らかになってきており、今後、疼痛治療の分野だけではなく、精神疾患治療などへの応用が期待されています。