IDC Japan、昨年の国内ERP市場規模実績と2011年までの市場規模予測を発表
国内ERP市場規模予測を発表
・2006年の国内ERPソリューション市場規模は、前年比4.8%増の8,477億円
・2006年~2011年の年間平均成長率(CAGR)5.2%で拡大し、2011年の市場規模は1兆911億円に達する見込み
・SOA実装型ERPで内部統制を実現していくという意識が、2~3年内にユーザー企業に芽生えると予測
IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、2006年の国内ERP市場規模実績と2011年までの市場規模予測を発表しました。これによると、2006年の国内ERPソリューション市場規模は8,477億円で、前年比4.8%のプラス成長となりました。2006年~2011年の年間平均成長率(CAGR: Compound Annual Growth Rate)5.2%で成長し、2011年には1兆911億円に達する見込みです。
2006年の国内ERPソリューション市場は、2000年問題に対応して導入されたERPパッケージのリプレイスがピークを迎えたことが市場拡大に影響しました。同市場のセグメント別内訳は、ソフトウェア市場が2,064億円、サービス市場が5,350億円、その他市場が1,062億円となっており、前年比ではそれぞれ4.5%、5.8%、0.5%の伸長となっています。
ERPソリューションの顧客企業の構成比は、高い項目から「製造業」、「流通業」、「運輸/サービス業」の順となっています。長い間、製造業が中心となって市場を牽引してきましたが、2005年後半から流通業やサービス業におけるERPソリューションの導入が活況を呈しています。
2006年のユーザー企業の傾向として、ERP導入の際、財務会計機能と合わせて、それまで自社開発型システムを運用していた生産管理や販売管理といったオペレーショナルな領域においても、ERPソリューションを導入しようとする動きが活発です。今後、EPRソリューションは、ERPパッケージのSOA実装によって、財務会計、人事給与、注文(販売)管理、生産管理、購買管理などの業務アプリケーションのサブプロセスレベルで、企業の様々な業務プロセスに応じて自由な連携が可能になるとIDC Japanではみています。
IDC Japanのソフトウェアグループマネージャーの赤城 知子は、「内部統制にとっても業務の可視化が絶対条件となることから、ERPソリューションにおけるSOAの実装は非常に有効である。例えば注文(販売)管理は、サブプロセスに分解してそれぞれの業務プロセスとリスクコントロールを把握する必要があるが、こうした内部統制の評価としてSOA実装型のERPパッケージは今後2~3年で顧客企業に根付いていくだろう」と述べています。
今回の発表は、IDCが発行したレポート「国内ERPソリューション市場2006年の分析と2007年~2011年の予測」(関連リンク参照)にその詳細が報告されています。本レポートでは、国内ERPソリューション市場の市場規模実績と予測、産業別動向、ERPパッケージ市場ベンダー別売上シェアのほか、企業の業種別/年商規模別ERP導入状況、導入効果に対する評価と分析、導入課題などについての調査結果を提供しています。
IDCが定義するERPソリューションには、以下の構成要素およびその組み合わせが含まれています。
□ ソフトウェア:アプリケーションソフトウェア、ミドルウェア、OSを始めとするインフラストラクチャソフトウェア
□ サービス:ソリューションとして提供され得るサービス、コンサルティング、インプリメンテーション、オペレーション、サポート、トレーニングのアクティビティ
□ その他:ハードウェア、通信サービス、およびネットワーク機器関連支出(ハードウェアにはPC、サーバー、プリンター、FAX、スマートハンドヘルドデバイスなどが含まれます。)
(※レポートの詳細については IDC Japan へお問合せ下さい。)
【レポート概要】
国内ERPソリューション市場2006年の分析と2007年~2011年の予測
http://www.idcjapan.co.jp/Report/ItSolution/j7320105.html
<参考資料> (関連資料参照)
国内ERPソリューション市場 セグメント別投資額予測、2006年~2011年
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