大日本印刷、企業向け組織診断サービス「OMAC(オーマック)」を販売
大日本印刷 企業向け組織診断サービス『OMAC(オーマック)』を開始
回復能力も考慮した多面的な診断により組織に内在する課題を提示
大日本印刷株式会社(以下:DNP)は、企業向け組織診断サービス『OMAC(オーマック:Organization Management Assessment Center)』を、株式会社ソシオテック研究所(以下:STI)、筑波大学大学院の住田潮教授と共同で開発しました。DNPおよび提携先の株式会社経営科学センターから、7月9日より、販売を開始します。
【 開発の背景 】
企業を取り巻く環境は常に変化しています。企業は、環境変化に合わせて変革を続けることによって、健全な組織を維持することが可能です。
OMACは、組織が健全な状態にあるかどうかを診断するサービスで、組織のための人間ドックといえます。300社を超える企業のコンサルティングを通じて培ったSTIのノウハウと、筑波大学大学院システム情報工学研究科の住田潮教授のデータ解析理論に基づいた分析プログラムを、DNPが開発しました。DNPは、当サービスにより、企業が自覚していない課題を早期に発見する支援を行うだけでなく、コンサルティング業務と課題解決のためのシステムを併せて提供できる体制の構築を目指します。
【 OMACの概要 】
1.特 長
●「組織活力」のみを診断する他のサービスと比べ、当サービスは、活力を安定させたり、乏しくなった活力を回復させたりする能力である「組織恒常性」も考慮に入れた診断を行います。これによって、「組織活力」が低い課題があっても、「組織恒常性」が高ければ、回復が見込めると診断できます。
●対症療法的な診断だけでなく、課題の発生原因に焦点を当て、根本的な解決策を提示します。
●表面化していない課題を早期に発見し、予防策を提示します。
●組織を、経営層、管理層、スタッフ層の3階層に分類し、階層ごとにアンケートを実施します。それぞれの回答を比較することによって、階層間の意識の差や不整合の有無を確認できます。
●集計、分析、報告書作成の作業を自動化しているため、短納期かつ低コストです。
2.診断結果について
●環境変化に対応するための組織能力を7つの要素にわけ、それぞれの要素の「組織活力」と「組織恒常性」を5段階で診断します。
●7つの要素とは、環境変化への気づきを示す「情報感度」、行動を決定する「意思決定」、組織構成員の情報共有度合いを示す「意思疎通」、顧客のニーズを満足させる「顧客志向」、適正な資源配分を行う「利益志向」、さらに、これらの変革へ取り組む「意欲」、企業活動を実行する上での「倫理」で構成されます。
●7つの要素のバランスが崩れることによって発生する課題を分析し、「症候群」として、その進行度合いを5段階で提示します。
3.サービス提供の流れ
(1)アンケ-ト回答者は、診断対象である組織の構成員全員が標準です。回答方法は「あてはまる」~「あてはまらない」の10段階の選択式で、所要時間は20分程度です。
(2)専用Webサイトで回答を受け付けます。インターネットに接続できない回答者については、紙面による回答も受け付けます。
(3)一定期間(標準は2週間)で回答を締め切った後、分析プログラムを用いて、回答データの集計・分析を行います。
(4)報告書をオンデマンドプリントシステムで印刷し、製本後、診断対象の企業へ納品します。回答締め切りから納品までの標準的なリードタイムは、Webによる回答のみの場合、2週間以内です。
【 価格と売上目標 】
価格は、500人以内の組織の場合、分析1回あたり200万円(税別)からです。
「営業拠点別」、「勤続10年以上と未満」など、属性を変えて追加の集計・分析を行うことも可能です。費用は別途追加されます。
DNPとSTIは、それぞれの顧客に向けて販促を行います。DNPは、OMACおよび関連サービスにより、2007年度で5億円、2009年度までの3年間で40億円の売上を見込んでいます。
OMACの詳細を、http://www.omac.jpで紹介しています。
【 大日本印刷株式会社(DNP) 】
本 社:東京都新宿区市谷加賀町1-1-1
社 長:北島義俊
資本金:1,144億円
株式会社ソシオテック研究所(STI)
本 社:東京都千代田区平河町2-10-10
社 長:三上登
資本金:3,500万円
株式会社経営科学センター
本 社:東京都千代田区九段南2-4-11
社 長:三上登
資本金:5,000万円