住友電工ネットワークス、中国のFTTH通信機器会社へ資本参加
中国のFTTH通信機器会社へ資本参加
~急成長が見込まれる中国FTTH市場に参入~
住友電工ネットワークス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:川野 強)は、中国湖北省武漢市のFTTH通信機器会社 武漢長光科技有限公司(Wuhan Yangtze Optical Technology Co.,Ltd.、以下YOTC)に資本参加することを決定し、このほど合弁契約書を締結しました。
当社は、伝送速度が最大1Gbpsの光ファイバを最大32世帯に分岐し、複数世帯で共有するGE-PON(*1)装置の販売を2004年より開始し、これまで日本のFTTH市場において豊富な納入実績を有しています。海外においても、本年6月に台湾・中華電信向けGE-PON装置を受注するなど、今後成長が見込まれる海外FTTH市場に対して積極的な展開を図っています。
なかでも、中国はブロードバンド利用者の拡大、北京オリンピックや上海万博などの大規模イベント開催等により、今後更なる情報インフラの整備、拡大が期待されており、2011年にはFTTH回線数が2,000万回線に拡大するとの予測もあります。
当社は、これまで中国FTTH市場への参入について検討を重ねてきましたが、このたび中国現地資本のFTTH通信機器会社であるYOTCに資本参加し、両社協力してGE-PON製品の中国市場への拡販を行なうことに致しました。
YOTCは、中国光ケーブルの最大手である長飛光繊光纜有限公司が出資する、FTTH通信機器に特化した合弁企業で、中国における光産業の重点振興地域である湖北省武漢市に位置し、地元有力資本が参加して2006年10月に設立されました。
今回、当社が新たに資本参加することにより、中国市場向けGE-PON製品などFTTH製品関連通信機器の開発、製造、拡販について、中国の通信キャリア市場への参入を推進できるものと考えています。
YOTCの楊戦兵総経理は、以下のコメントを寄せています。
「アクセスネットワーク機器のリーディングベンダであり、また日本のFTTH市場で豊富な実績を有する住友電工ネットワークスの、YOTCへの資本参加を心から歓迎します。今回の合弁による強力なパートナーシップにより、大きな成長が見込める中国FTTH市場でのビジネスで成功できるものと確信しています。」
また、当社社長川野強は、以下のように述べています。
「YOTCは昨年設立された若い会社ですが、中国市場への参入の鍵となる、現地での販売力や現地の顧客事情に合ったローカルサポートができる技術力、開発力を有しており、当社が培ったFTTH市場での豊富な実績や経験との補完関係をベースに、中国市場で力強い成長が期待できるベストパートナーと確信しています。今後も当社は、YOTCの成長を支援し、また当社の海外展開を支える柱の一つとして、この合弁を成功させるよう、取り組んでまいります。」
以 上
(*1)GE-PON:Gigabit Ethernet Passive Optical Network
FTTHを実現する一つの標準方式。日本では主に本方式によってFTTH が展開されているが、中国等他国においては他の方式も含め検討されている。
(※参考資料あり)