コニカミノルタグループ、インド・チェンナイ市に現地企業と提携しソフト開発拠点を設立
HCLテクノロジーズ社とパートナーシップ提携
インドにソフトウェア開発拠点を設立
コニカミノルタグループは、インドの大手ITサービスプロバイダーであるHCLテクノロジーズ社(本社:インド共和国ノイダ市、会長兼CEO:シブ・ナダール、以下、HCLT)とパートナーシップ契約を締結し、本日7月11日に、南インドのチェンナイ市にある同社敷地内にオフショア開発センターを開設いたしました。
ネットワーク化やアプリケーションの多様化により、コニカミノルタの中核事業である情報機器事業の複合機(MFP:Multi Function Peripherals)やプリンタの開発において、組み込まれるソフトウェアの規模は年々拡大傾向にあります。その拡大の傾向は携帯電話やデジタル家電に匹敵し、年率約50%で今後も増え続けると予測されます。そのため、コニカミノルタでは、中期経営計画「FORWARD 08」のグループ経営課題のひとつとして、「グローバルソフト開発体制の構築」をテーマアップし、昨年来ソフト開発リソースの安定確保の手段として、ソフトウェアのオフショア開発の検討を重ねてまいりました。
インドにおけるソフトウェアの開発力は世界的に高く評価されており、中でもHCLTは、欧米の数多くの著名企業のソフト開発で豊富な実績があります。また、コニカミノルタでも、優れた技術力・管理能力を有する企業として、数年前から医療機器のソフト開発を委託し、信頼関係を築いております。このような関係もあり、今回のオフショア開発にあたり、HCLTを第一候補として検討を進め、チェンナイ市にある同社敷地内にオフショア開発センターを開設するということでパートナーシップ契約を締結いたしました。人員規模は約50名からスタートし、2008年度末には、約240名まで増員する予定です。
オフショア開発センターでは、当面、複合機やプリンタのアプリケーションソフト、カスタマイズ化するための開発ツール、医療用機器の主力製品であるデジタルX線画像読取装置(CR:Computed Radiography)用組込みソフトなどを開発する予定です。
一方、コニカミノルタグループの国内開発リソースは、外部に依存できないコア技術である画像処理や機器基本機能などの開発に注力し、コア技術の一層の強化やコア技術を活かした開発を加速してまいります。
ソフトウェア開発の拡大にともない、ソフトウェア関連の品質評価業務の工数も増大します。コニカミノルタでは、このような評価業務についてもリソースの安定確保の手段として、本年5月に、独資のソフトウェア品質評価会社を中華人民共和国(大連市)に設立、7月末には稼動する予定です。
このように、日本はコア技術、インドではアプリケーション関連、中国では評価という日本・インド・中国の三極体制の構築により、ソフトウェア開発の質的向上、加速化、効率化を図り、事業基盤の一層の強化を推進してまいります。
◆HCLテクノロジーズ社の主な概要
社 名:HCL TECHNOLOGIES LTD.
本 社:インド共和国ノイダ市
設 立:1991年11月
会長兼CEO:シブ・ナダール(Shiv Nadar)
社 長:ビニート・ナイア(Vineet Nayar)
従業員数:40,149人(2007年3月末現在)
売上高:US$1,270百万(2007年3月末現在)
事業内容:ソフトウェア開発(約74%)
ITインフラ管理(約13%)
BPO(汎用業務アウトソーシング)サービス(約13%)