BASF、糖由来のスキンケア有効成分「Quicklift(クイックリフト)」を発売
BASF、糖由来のスキンケア有効成分
「Quicklift(TM)(クイックリフト)」を発売
― 即時性と同時に持続性と安全性を追求 ―
BASFはこのほど、新たなスキンケア有効成分 Quicklift(TM)(クイックリフト)を日本市場に上市しました。Quicklift(TM)は、現在主流のたんぱく質由来のスキンケア成分では課題となっていた安定性や、持続性、アレルギー問題を克服し、即時性と同時に持続性と安全性を追求した画期的な新規原料です。
●市場背景
いつまでも若く美しい肌を保ちたいという願いに応えるため、美容業界ではいくつかの革新的な技術が開発されています。例えば美容整形分野では、ヒアルロン酸注入により、一定期間(~1年)肌のシワやハリを改善することが可能となっています。一方、化粧品分野では、瞬時に肌のハリを取り戻す即効性が求められており、そのために物理的なアプローチが注目されています。
現在、化粧品分野で主流となっているのは、高分子量のタンパク質重合体の被膜形成作用により、皮膚にハリと滑らかさを与えるものです。しかし、タンパク由来成分には、化粧品への応用に制限があります。例えば、油分と配合した際の安定性の問題や、2時間以上のロングラスティング効果は期待できない、アレルギー性の懸念があるなどです。そこで、BASFのビューティーケア・ソリューションズ研究所(フランス・リヨン)では、架橋構造*1を持つ多糖類*2に着目し、肌に優しく、即時性と同時に持続性をも兼ね備える新たなハリ、リフティング成分を開発しました。
●即時に、そして持続的にハリ効果と美肌効果を発揮する糖重合体 Quicklift(TM)
数種の糖類を選択し、それらを重合化して得られた成分をスクリーニングしたところ、最も高い有効性を示したのは、多糖類であるキサンタンから得られた重合体でした。この糖はβ-D-グルコース鎖から構成され、その一部はα-D-マンノース、β-D-グルクロン酸およびβ-D-マンノースから成る側鎖*3(そくさ)を有します。これらは、皮膚に塗布すると目に見えない皮膜を形成し、緩んだ皮膚を引き上げてハリ感をもたらします。
BASFは、このキサンタンの架橋重合体を応用したQuicklift(TM)を開発し、特許を取得しました。塗布後直ちに肌にハリを与え、効果が長時間持続します(臨床試験結果については、3ページ目の資料をご参照ください)。ベタつき感もなく、クリーム、ジェル、セラムなど幅広い剤形に対応します。目元のたるみの改善、肌にみずみずしさを与える、加齢やストレスから生じたシワや小ジワを減らすなど、さまざまな肌の悩みを解消します。
*1 高分子の鎖同士の結びつきの部分で、橋を架けるように化学結合を形成している形状のこと
*2 多くの糖が鎖のようにつながったものの総称
*3 鎖状に結合している糖の主鎖から枝分れした部分
■BASF について
BASF(ビーエーエスエフ)は「ザ・ケミカル・カンパニー(The Chemical Company)」を標語に掲げる世界の化学業界のリーディングカンパニーです。BASFの製品群は、化学品、プラスチック、高機能製品、農薬・ファインケミカルから、原油や天然ガスに至るまで多岐にわたります。あらゆる業界のパートナーとして信頼されているBASFは、高度なソリューションと高品質な製品によって、顧客のさらなる成功をサポートしています。BASFは、新技術の開発を通して未来の課題に取り組むとともに、新たな市場を切り開いています。また、経済的な成功、環境保護、および社会的責任を果たすことで、より良い未来に貢献しています。従業員数は約9万5,000人、2006年度には526億ユーロ(約661億ドル)の売上高を計上致しました。BASFの株式はフランクフルト(BAS)、ロンドン(BFA)、ニューヨーク(BF)、チューリッヒ(AN)の各株式市場において取引されています。BASFのインターネットホームページアドレスは www.basf.com です。BASFジャパン(株)のホームページのアドレスは、 www.japan.basf.com です。
【ご参考資料(1) 成分表示名称】
【ご参考資料(2) Quicklift(TM)(クイックリフト):臨床試験】
(※ 関連資料を参照してください。)