日本テクトロニクス、RFテスト信号生成ソフトウェア・パッケージ「RFXpress」を発表
テクトロニクス、デジタルRFテスト信号生成ソフトウェアRFXpress(TM)を発表
任意波形ジェネレータ用の汎用RF信号生成とUWB WiMedia対応のプラグイン・ソフトウェア製品で、無線システムのデバッグや干渉性試験の簡素化と生産性の向上を実現
日本テクトロニクス株式会社(取締役社長 鈴木 有國 TEL 03-6714-3111)は、本日、任意波形ジェネレータ「AWG5000シリーズ」および「AWG7000シリーズ」向けのRFテスト信号生成ソフトウェア・パッケージ「RFXpress(TM)(アールエフ・エクスプレス)」を発表しました。RFXpressは汎用的なRF/IF/IQ波形の生成と編集を直感的に実現するソフトウェアです。さらに、UWB-WiMedia規格に対応した信号生成/編集機能や波形ライブラリも備えています。RFXpressソフトウェアを活用することで、AWG5000シリーズおよびAWG7000シリーズは非常に使いやすいIF/RFおよびI/Qシグナル・ジェネレータとなり、UWB-WiMediaなどの新しいデジタルRF規格に対応した製品のテストを強力にサポートします。
ストレス・テスト用信号の生成/出力は、最新の無線機器の開発/検証において重要なプロセスです。このプロセスは、従来、複数の機器を必要とし、設定/校正に時間を費やしました。RFXpressソフトウェアは、従来の信号生成/出力では繰り返し行わなければならない煩わしい操作を自動化することにより簡素化しました。
RFXpressアプリケーションは、QPSK、QAM、GMSKなどのさまざまな変調方式をサポートし、エンジニアが各製品に合った方式を採用できるように支援します。また、テクトロニクスのリアルタイム・スペクトラム・アナライザやデジタル・オシロスコープで補足したRF/IFおよびIQ信号に障害、干渉、歪などの修正を加え、必要な信号を簡単に再出力することができます。
●UWBコンフォーマンス(プラグイン・ソフトウェア)について
RFXpressのWiMediaコンフォーマンス信号生成用プラグイン・ソフトウェアを、IF/RF信号の直接出力を可能にする高速サンプル/広周波数帯域を有するAWG7000シリーズに搭載することで、1台の任意波形ジェネレータで、さまざまなIF/RFまでの変調信号作成/出力を迅速に実現できるようになりました。
●UWBカスタム(プラグイン・ソフトウェア)について
RFXpressのWiMediaカスタム・モードのプラグイン・ソフトウェアは、信号受信側のPHYレイヤ(物理層)の特性評価を徹底的に行うために、設計者がWiMediaフレーム/パケットの各項目を個々に設定することを可能にします。また、RFXpressのAWG7000シリーズの出力帯域補正機能は、WiMedia Bandgroup1およびBandgroup2の同時信号出力を実現します。さらに、干渉性試験用の波形ライブラリも用意されています。
設計者は、規格テスト信号あるいは不具合信号設定ファイルを呼び出すことで、ただちに再現性のあるテストを行えます。また、外部コンポーネントを追加したり信号のミキシングを行ったりする必要がないため、テストの複雑さやコストを低減できます。AWGの設定ファイルはネットワーク等で世界中に配信できるため、世界中、例えば日本と米国で機器に依存することなく同一設定、同一テストを行うことができます。
■販売価格
・RFXpress(ベース・ソフトウェア・パッケージ)
62万5千円(税別)
・UWBコンフォーマンス(UWB-WiMediaコンフォーマンス信号生成用プラグイン・ソフトウェア)
27万5千円(税別)
・UWBカスタム(UWB-WiMediaカスタム信号生成用プラグイン・ソフトウェア)
89万8千円(税別)
■販売開始日
本日より
●AWG7000シリーズについて
任意波形ジェネレータAWG7000シリーズは、高品質な信号発生、業界最高レベルのサンプリング・レートと周波数帯域、信号忠実度、優れた操作性を兼ね備える製品です。AWG7000シリーズは複雑で高度な電子回路設計の検証、特性評価、デバッグで必要とされる高度な信号生成の課題に対し最適なソリューションを提供します。最高サンプリング・レートは5GS/sから20GS/s(10ビット分解能)、出力は1~2チャンネルをカバーするモデルが各種用意されており、高速シリアル通信、広帯域無線通信、ディスク・ドライブ、デジタル家電、半導体の設計/テストにおける困難な測定課題に対応することができます。
●AWG5000シリーズについて
AWG5000シリーズは2または4のアナログ・チャンネルと、最高600MS/sまたは1.2GS/sのサンプル・レートを組合せた機種で構成されています。4機種共に14ビットの垂直分解能を持ち、80dB(1MHz)という高いSFDRのアナログ信号を発生できます。また、1つのアナログ・チャンネルにつき2つのデジタル・マーカを備えています。2チャンネル機種では、オプションで2組の14ビット・パラレル・デジタル出力が装備でき、デジタルIFまたはデジタルI/Qシステムのテストに対応できます。MIMOシステムでは、複数チャンネルの信号を必要としますが、4チャンネル機種により、4×4のMIMOシステムのテストに対応しています。AWG5000シリーズは、速度、分解能、デジタル出力機能の組合せが非常に優れており、ミックスド信号のテスト・ニーズに対応する機能を装備した、初めての信号ジェネレータです。
●テクトロニクスについて
テクトロニクスは、計測およびモニタリング機器メーカとして、世界の通信、コンピュータ、半導体、デジタル家電、放送、自動車業界向けに計測ソリューションを提供しています。60年以上の信頼と実績に基づき、お客様が、世界規模の次世代通信技術や先端技術の開発、設計、構築、ならびに管理をより良く行えるよう支援しています。米国オレゴン州ビーバートンに本社を置くテクトロニクスは、現在世界19か国で事業を展開しています。詳しくは、 www.tektronix.com をご覧ください。日本テクトロニクスは、米テクトロニクスの100%出資の日本法人です。詳しくは、 www.tektronix.co.jp をご覧ください。
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